本日最終日のSGボートレースメモリアル。優勝戦は予選トップ通過でSG制覇5回経験を持つ3960 菊地孝平選手が1号艇ということで菊地選手の優勝を予想していた人も多いのではないでしょうか。
結果は衝撃の3号艇、4号艇のフライングによる恵まれで6号艇の4459 片岡雅裕選手がSG初制覇となりました。片岡選手、おめでとうございます。
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4459 片岡雅裕選手は養成期101期で2007年11月デビュー。今年はSGオーシャンカップでも優出しており、その時も6号艇でしたが、6着でした。
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今回のボートレースメモリアル優勝戦、スタートタイミングはこんなかんじ。
平均スタートタイミングが0.10とスタート巧者の中でもかなり速いほうである1号艇の菊地選手が遅れていますね。これは意外。3号艇の新田選手があと.01遅くスタートできていたら別の展開があったかもしれません。
A1選手の平均スタートタイミングは0.15と言われています。そのため平均0.13~0.12のスタートタイミングの選手は「スタート巧者」と呼ばれることが多いです。さらにそのスタート巧者の中でも菊地選手は半年単位で0.10や0.11といった平均スタートタイミングを出していることが多く、「スタートの速い選手の代表格」と認識しているボートレースファンも多いと思います。
今回痛恨のフライングを切ってしまった4344 新田雄史選手と3897 白井英治選手ですが、SG優勝戦でのフライングということで、通常の30日のフライング休みの他にも出られないレースが出てきます。
SG優勝戦でのフライングでは以下の罰則があります。
- F休み等終了後から6カ月間G1出場不可
- 12ヶ月間SG出場不可(グランプリは除く。グランプリシリーズは対象)
- 既に出場が決まっているSGの出場取り消し(今回で言うとボートレースダービーが該当)
- 30点の事故点
白井選手、新田選手ともにボートレースダービーに出場予定だったのですが、以下のSGが出場不可となります。
開催月 | SG | 白井選手、新田選手の出場状況 |
10月 | ボートレースダービー | 出場取り消し |
11月 | チャレンジカップ | 出場濃厚だったが出場できず |
12月 | グランプリ | 賞金18位以内に入ればあり |
12月 | グランプリシリーズ | 出場できない |
3月 | ボートレースクラシック | 出場できない |
5月 | ボートレースオールスター | 出場できない |
6月 | グランドチャンピオン | 出場できない |
7月 | オーシャンカップ | 出場できない |
8月 | ボートレースメモリアル | 出場できない |
ちなみに、現在白井選手は11/17まで、新田選手は11/18まで斡旋が入っているのでフライング休みはそれぞれ11/18~12/17、11/19~12/18となるはずです。
しかし!今年は年末の賞金王、ボートレースグランプリが12/13~18で開催されます。
フライング休みと被っちゃう!
今後のSGは獲得賞金が18位以内であればグランプリには出場できるはずで、8/7時点の賞金順位では白井選手が8位、新田選手が19位。しかもフライング休みに入る前に白井選手は6つ、新田選手も4つのG1戦に斡旋が入っているため、休み前のG1戦の成績次第ではグランプリ前に賞金18位以内になる可能性は大!
この場合、フライング休みは特例でグランプリ後にとることになる可能性が高いようです。
これは賞金王の有力選手がF休みでグランプリに出られないと盛り上がりに欠ける(=舟券売り上げに影響する)ために適用される特例措置であるらしいです。
つまり白井選手と新田選手を今後をまとめると、確実ではないのですが、以下のようになるのではないかと思われます。
- 既に出場予定のボートレースダービーは出られない
- グランプリは可能性あり
- F休みは12/19~になる可能性あり。→正月レースには出られない?
- 2023年7月頃までG1戦に出られない
- 2023年のSGは8月のメモリアルまで出られない(ダービーからは出られる)
総合的に考えると2023年は白井選手、新田選手ともに賞金王は厳しいのではないでしょうか。
まずはF休みがいつになるのか(特例が適用され、グランプリ期間は休みにならないのか)注目していきたいと思います。
しかし、これでグランプリに出場し、優出した場合、グランプリ優出者はチャレンジカップとグランプリ以外の6つのSGに優先出場権があるはずですが、12カ月のSG出場不可の罰則のほうが効力が強いんですかね???