5月になりまして、2024年1月から適用となる2024前期の等級審査期間が始まりました。(4月末までで確定した等級は2023年7月1日~12月31日までの適用となります)
等級審査期間が変わるとフライングや事故点がリセットされます。そのため、前期中にフライングを切って生じたF休みが消化できていないまま次の等級審査期間に入っている選手もおり、「隠れF」などと呼ばれることがあります。
今回、実力のある女子選手である4450 平高奈菜選手もF2の休みが消化できていない隠れF状態になっています。が、さらに5月に入って最初の節の最終日になんとフライングを切ってしまいました。
5月になってF2はリセットされているものの、F2の60日の休みが消化できていない状態、さらにここに5月5日に切ったF1の休み30日が追加になることになります。
これから90日のF休みを迎える平高奈菜選手は今後どうなるのでしょうか。
PG1、SGに出られない?
F休みと被ることになるので8月に開催される
PG1 レディースチャンピオン
SG ボートレースメモリアル
は選出除外となります。
平高選手は5月23日から開催SG、ボートレースオールスターの出場予定が入っていますが、今年は他のSGの選出はまだありません。
8月のメモリアル以降のSGは以下がありますが、
10月 ボートレースダービー(選出基準:勝率)
11月 チャレンジカップ(選出基準:獲得賞金)
12月 グランプリシリーズ(選出基準:獲得賞金)
これから90日間のF休みがあることや現在の勝率(4/30時点で6.24)を考えると今年はメモリアル以降のSG出場もかなり厳しいのではないでしょうか。
24年前期A1になるための出走数は確保できるのか?
平高選手にとって厳しいのはSG出場以上にA1維持かもしれません。
今後の斡旋は以下の通り。
平高選手は5/29から90日間のF休みに入ることになりますが、そうすると6月、7月、8月の3カ月間は出走がないということになります。
期間 | 出走数 |
ボートレースレディースvsルーキーズバトル(5/5~10) | 10走 |
開設69周年記念 トーキョー・ベイ・カップ(5/14~19) | 8~10走 |
第50回ボートレースオールスター(5/23~28) | 8~10走 |
6月 | F休み |
7月 | F休み |
8月 | F休み |
9月(3節斡旋) | 最大31走 |
10月(3節斡旋) | 最大31走 |
合計 | 90走いける? |
2024年前期A1になるためには5/1~10/31の期間で90走以上の出走が必要ですが、5月は既に斡旋が決まっており、最大でも30走程度、しかも5月中の斡旋はG1とSGなので施行者の恩情で1日2走の日を増やすのも難しいのではないかと思います。そうなるとF休み明けの9月、10月にできる限り斡旋を入れてもらい、1走でも多く出走しないと90走を確保するのは難しい状況です。1カ月に斡旋を詰めるだけ詰めて最大出走数は30~31走程度なのでF休み後の斡旋状況によっては9月頃の時点で2024年前期のA2以下が確定してしまうかもしれません。
平高選手と言えば昨年女子選手としては4人目のSG優出者となり、遠藤エミ選手の次にSGを獲れる女子選手は平高選手ではないかと言う人もいる人気選手です。そんな平高選手が2019年後期以降維持していたA1級から陥落してしまうのか、今後も注目していきたいと思います。