今年は既に賞金レース上位が固まっているかもしれない……。
SGの優勝賞金は3000万円くらいですが、実は優勝以外でも優勝戦の賞金はかなり高く、2着ならG1優勝よりも高い賞金だったり、6着でも700万円ももらえます。一般戦は優勝賞金100万円程度なのでSG優出を1度すると一般戦で7~8回優勝したくらいの賞金が稼げるのです。そのため、年間8人しかいないSG制覇者にならなくともSG優出回数が多ければそれだけ獲得賞金上位に食い込めます。
2023年前半SG優出者一覧
7/23に今年4つ目のSG、オーシャンカップが終了しましたが、優出選手、何度も見た人が多くないですか?これまでのSG優勝戦に出た選手をまとめると以下のようになります。
ボートレースクラシック
艇番 | 登録番号 | 選手名 | 着順 |
1 | 4362 | 土屋智則 | 優勝 |
2 | 4350 | 篠崎元志 | 4 |
3 | 4418 | 茅原悠紀 | 6 |
4 | 4168 | 石野貴之 | 5 |
5 | 4831 | 羽野直也 | 2 |
6 | 3941 | 池田浩二 | 3 |
ボートレースオールスター
艇番 | 登録番号 | 選手名 | 着順 |
1 | 4168 | 石野貴之 | 優勝 |
2 | 3590 | 濱野谷憲吾 | 2 |
3 | 4825 | 倉持莉々 | 3 |
4 | 3783 | 瓜生正義 | 6 |
5 | 4524 | 深谷知博 | 4 |
6 | 4500 | 山田康二 | 5 |
グランドチャンピオン
艇番 | 登録番号 | 選手名 | 着順 |
1 | 4586 | 磯部誠 | 優勝 |
2 | 4168 | 石野貴之 | 2 |
3 | 3959 | 坪井康晴 | 4 |
4 | 3941 | 池田浩二 | 5 |
5 | 4418 | 茅原悠紀 | 6 |
6 | 4337 | 平本真之 | 3 |
オーシャンカップ
艇番 | 登録番号 | 選手名 | 着順 |
1 | 4262 | 馬場貴也 | 6 |
2 | 4418 | 茅原悠紀 | 4 |
3 | 4586 | 磯部誠 | 2 |
4 | 4586 | 桐生順平 | 3 |
5 | 4831 | 羽野直也 | 優勝 |
6 | 3941 | 池田浩二 | 5 |
2023年前半のSG優出回数ランキング
ここまでの優出回数を多い順に並べると以下のようになります。
そもそも6人×4回だと重複がない場合24人いるはずですが、今のところ優出選手は14人です。しかも石野貴之選手、磯部誠選手、池田浩二選手、茅原悠紀選手は既に4回中3回のSGで優出しています。
比較:2022年のSG優出ランキング
昨年のSG優出者はどうだったのでしょうか?1回優出のみの選手も20人いるので、複数回優出または優勝した選手のみで優出回数の多い順で見ていきます。
※前半だけでなく昨年1年間の結果です。
登録番号 | 選手名 | 優出回数 | 優勝回数 |
4459 | 片岡雅裕 | 4 | 1 |
4205 | 山口剛 | 4 | |
3897 | 白井英治 | 3 | 1 |
4168 | 石野貴之 | 3 | |
3779 | 原田幸哉 | 2 | 1 |
4262 | 馬場貴也 | 2 | 1 |
4524 | 深谷知博 | 2 | 1 |
3590 | 濱野谷憲吾 | 2 | |
3737 | 上平真二 | 2 | |
3960 | 菊地孝平 | 2 | |
4238 | 毒島誠 | 2 | |
4337 | 平本真之 | 2 | |
3941 | 池田浩二 | 1 | 1 |
4445 | 宮地元輝 | 1 | 1 |
4502 | 遠藤エミ | 1 | 1 |
4787 | 椎名豊 | 1 | 1 |
年間でも4回がMAX。
ちなみに、昨年2022年はオーシャンカップ終了の時点では4つのSG全て優出選手が異なっており、複数回優出選手はいませんでした。
今年はまだあと4回SGがあるのに既に3回優出選手が3人。今年はこれからまだメモリアル、ダービー、チャレカ、GP(GPシリーズ)があり、まだ半分しか終わっていないのにもう3回優出選手が3人もいるのです。
つまり昨年よりもハイペースでより賞金レースの上位が絞り込まれていっている感じがあります。
さらに、石野貴之選手は昨年の年間獲得賞金が86,944,000円、今年は6/25の時点で87,353,000円と、既に昨年の年間の賞金を超えています。
2023年下半期はどうなる?
2年前の2021年はボートレースオールスター選出投票で1位を取りさらに優勝した峰竜太選手がオーシャンカップの時点で獲得賞金1億円越えとハイペースで賞金を稼いでおり、グランプリでの事故レースがなければ「峰竜太の年」と言えそうなくらい一強として目立っていました。
昨年2022年は峰竜太選手が出場停止によりSG戦線から離れたことにより遠藤エミ選手や椎名豊選手など初優勝選手が増えた一方、ベテランの白井英治選手がグランプリを獲るなど幅広い選手が活躍し、突出した選手がいないぶん、賞金獲得レースも緩やかだった印象がありました。
では、今年2023年どんな感じか。
一強ではないけど、「強い選手」がより固定化されて平均を上げている、という印象があります。
これからのSG戦線の見どころは以下ではないでしょうか。
1.このまま石野、磯部、池田、茅原、羽野のSG複数優出組が抜け出すか
5人とも8月のSG、ボートレースメモリアルに出場が決まっており、かつ賞金上位が選出されるチャレンジカップ、グランプリシリーズにも出場する可能性は濃厚です。
昨年の賞金王はぎりぎりまで馬場貴也選手と白井英治選手が競っていましたが、今年もこのメンバーからデッドヒートはあるのか、はたまた別の選手が急激に賞金上位に上がってくるのか注目です。
2.ボートレースダービーからSG復帰ができる峰竜太選手が爆速で上がってくるのか
出場停止処分を受けていた峰竜太選手も今年の秋からSG出場が可能です。SGに出ていないのに6/25時点で獲得賞金10位で42,880,200円とチャンレンジカップにも出られそうな賞金を稼いでおり、この後メモリアル以外のSGに出場してくる可能性が濃厚です。
チャレンジカップの出場ボーダーは以前調べたのでこちらを参考ください>>
3.濱野谷健吾選手を筆頭にしたベテラン勢の奮起なるか
今年は既に3回SG優出をしている池田浩二選手をはじめ、オールスターで準優勝だった3590 濱野谷憲吾選手、3783 瓜生正義選手、3942 寺田祥選手など、登録番号3000番台のベテラン選手が獲得賞金ランキングの上位に何人もいます。昨年も最後の最後、グランプリで白井英治選手が優勝するなど、後半にかけてさらにベテラン勢の活躍やSG制覇が出てくるかもしれません。
そういえば、SGが開催されないことで有名なボートレース江戸川が得意なのであまりSG戦線での活躍を見ませんが、3716 石渡鉄兵選手も「今年はキャリアハイを目指す」と言っていることもあり、賞金ランキングでチャレンジカップに出られそうな位置にいます。
今年ももう半分、なのか、まだ半分、なのか。
ボートレースの賞金レースに今から注目です。