気づいたら12月も半ば!12/17からは今年の賞金王を決定づけるSG戦、ボートレースグランプリ/グランプリシリーズが始まります。
ボートレースはイン逃げ有利が鉄則。特にSGの優勝戦ではイン逃げの傾向が強く、さらに賭けられる金額が多いため1号艇を1着にして流した2連単に高額をかければかなりの確率で儲かる、という話を聞いたことがあります。
SGの優勝戦はイン逃げが多いって本当?そう思って2000年以降のSG優勝戦のイン逃げ確率について調べてみました。
意外と低い?SG優勝戦のイン逃げ率
2000年以降のSG優勝戦は222レースあります(東日本大震災のあった年のみ開催された東日本復興支援競走をのぞきます)。
その222レースで1号艇が優勝した確率は63.1%でした。
どうでしょうか。意外と低いでしょうか。
レース別SG優勝戦イン逃げ率
SGと言っても年間で8レースあり、出場条件が違います。レースによって優勝戦のイン逃げ率に差があるか調べてみたら、意外と大きな差があることがわかりました。
SG戦 | 開催月 | 選出基準 | 優勝戦イン逃げ |
クラシック | 3月 | G1優勝or優勝回数 | 70.8% |
オールスター | 5月 | ファン投票 | 64.0% |
グランドチャンピオン | 6月 | SG優勝戦完走orSG得点 | 60.0% |
オーシャンカップ | 7月 | G1着順点 | 52.0% |
メモリアル | 8月 | 場からの推薦 | 44.0% |
ダービー | 10月 | 勝率上位 | 72.0% |
チャレンジカップ | 11月 | 獲得賞金34位以内 | 88.0% |
グランプリシリーズ | 12月 | 獲得賞金60位以内 | 50.0% |
グランプリ | 12月 | 獲得賞金18位以内 | 66.7% |
チャレンジカップの88%って相当高いですし、ボートレースメモリアルの44%って一般的なボートレースのイン逃げ率より低いですよね?
SGの優勝戦なんて実力が拮抗しているので実力差より枠番の有利さがものを言うのかと思ったらレースによってこんなに差が出るのですね。
開催場による差はあるのか?
レース毎の優勝戦イン逃げ率と言っても毎年同じボートレース場で同じSGが開催されるわけではないので、もしかしたら場の違いでイン逃げ率の差があるのかもしれない、と思ってボートレース場による比較もしてみようと思いました。
2000年以降SG戦が開催されたボートレース場は23場。全国24場あるボートレース場のうち、東京にあるボートレース江戸川のみSG開催がありません。川の流れがあったり、狭かったりで斡旋拒否しちゃう選手が多いからですかね。
さすがに1回も開催がないのは江戸川だけですが、びわこは1回、徳山と三国は2回と、SG開催がかなり少ない場もあり、優勝戦がイン逃げなのはたまたまかもしれません。
統計的には参考になりませんが、各場のSG開催数とそのSG優勝戦でのイン逃げ率を一覧にしてみました。
場 | SG開催数 | 優勝戦イン逃げ |
住之江 | 41 | 65.9% |
平和島 | 22 | 50.0% |
福岡 | 15 | 53.3% |
蒲郡 | 14 | 50.0% |
尼崎 | 13 | 84.6% |
若松 | 12 | 50.0% |
浜名湖 | 12 | 50.0% |
丸亀 | 10 | 70.0% |
戸田 | 10 | 70.0% |
大村 | 10 | 80.0% |
児島 | 9 | 55.6% |
芦屋 | 7 | 85.7% |
桐生 | 7 | 57.1% |
常滑 | 7 | 71.4% |
下関 | 6 | 66.7% |
多摩川 | 6 | 66.7% |
宮島 | 5 | 40.0% |
唐津 | 4 | 75.0% |
鳴門 | 4 | 25.0% |
津 | 3 | 100.0% |
三国 | 2 | 100.0% |
徳山 | 2 | 100.0% |
びわこ | 1 | 100.0% |
ダントツにSG開催数が多い大阪の住之江は65.8%、ダブルスコアに近いですがその次に多いと言える東京の平和島は50%と、けっこう大きな差がありますね。
2024年のグランプリは住之江開催
年の最後の賞金王を決定づけるボートレースグランプリはたまに平和島開催や、近年では大村開催もありましたが、多くの年でボートレース住之江で開催されています。
住之江開催のグランプリに限ると2000年以降19回開催され、そのうち13回が優勝戦でイン逃げが決まっています。そのイン逃げ率は68.4%!
今年2024年のグランプリは住之江開催です。これは他のSG優勝戦よりもイン逃げ率は高いと読んでいいのではないでしょうか。
結論として、SG優勝戦ならやみくもにイン逃げということはできないけれど、住之江のグランプリ優勝戦はSGの中でもイン逃げ率は高そうだと、言えそうです。
あと、チャレンジカップの異常なのほどの優勝戦イン逃げは今後も続くのかはチェックしていきたいと思います。