8月1日に発表されたSGボートレースダービーの出場選手。
ベテラン3532 柴田光選手がデビュー34年4カ月での初SG選出となりちょっと話題になりましたが、そもそもボートレースダービーの選出基準ってどうなってましたっけ?と思って調べてみました。
ボートレースダービーの選出基準
ボートレースダービーはざっくり言うと勝率の高い選手が出られるSG戦です。細かい規定はありますが、
・前年8/1~今年7/31の1年間の勝率高い順
・選出期間(1年間)の出走数が160走以上
・開催の期にA1級であること
が大まかな選出基準で、例外としては
・昨年度同大会優勝選手
・昨年のグランプリ優勝戦完走選手
は優先出場権が与えられるので、フライング休みやA1級から降格するなど除外条件に当てはまらなければ勝率の条件関係なく出場できます。
今年の勝率ボーダーは?
今年、優先出場以外の選出選手の勝率で最も低かったのは、4532 秋元哲選手の7.11でした。
事前に欠場選手が出た場合に繰り上がる予備選手のうち1位は4959 井上忠政選手の7.09でしたので、選出選手と予備選手で勝率に差がありますが、年によっては勝率は同じ選手が複数人おり、着順点や出走数で出場と予備選手の明暗が分かれることもあります。
年間勝率7.11って十分高いのですが、でもボートレースダービーってもっと勝率高かったような印象があるな…、もしかしてだんだん選出基準となるボーダーの勝率は下がっているのか、と思ってここ11年を調べてみました。
2014年からのダービー選出勝率をグラフにしてみた
2014年から2025年までのボートレースダービーに選出された中で最も低い勝率の選手を調べたところ、2015年は最も低い勝率が7.30と今年と比べて非常に高いことがわかりました。
そこで、優先出場選手を除いた選出選手の最低勝率、平均勝率、勝率の中央値をグラフにしてみました。

長い目で見ると年々下がってますね!
「ダービーの選出ボーダーは年々下がってるんじゃね?」という自分の直感はあっていました。
ただ、年によって多少の上下はあるので2019年から2021年を見るとだんだん上がっているとも言えるのでさらに何年か先まで見てみると必ずしも下がるとは言い切れないかもしれません。
最高勝率はこの限りではない
ボートレースダービー選出の最低勝率、平均勝率、中央値はきれいに右に下がっているように見えますが、これと同じ傾向を取らない指標もありました。
それが選出された選手の最高勝率です。

こちらは今年は例年に比べて高くはないのですが、経年で見るとゆったりと右肩上がりに見えますね。
しかし、2020年の8.79って恐ろしく高いですが、4320 峰竜太選手の勝率でした。ちなみに2017年の8.37、2023年の8.63も峰竜太選手です。
なお、峰竜太選手は2018年、2019年、2021年、2024年は優先出場権で出場を決めていますが、勝率は選出順位1位の選手よりも高くダービー出場選手で最も高い勝率でした。
ダービー出場選手の最高勝率については全体の傾向というよりも峰竜太選手のその年の勝率に左右されているだけなのかもしれません。