年末ですね。
事故多発のグランプリ/グランプリシリーズも終了し、ボケっとしていましたが、既に正月レースが始まりだしています。
正月レースと言えば、各選手地元の場のレースに出場するのが一般的です。ただ、場が複数ある支部もあれば一場しかない支部もあるので、ボートレーサーと所属支部ってうまくバランス取れているのかしら?と思って調べてみました。
有名選手が地元の一般戦に帰ってくる
ボートレーサーは18ある支部のいずれかに所属し、全国24場あるボートレース場のレースに全国を飛び回って出場しています。
ですが、
・年末年始
・ゴールデンウィーク
・お盆
の時期の一般戦に関しては各選手、地元である所属支部のレースに出ることがほとんどです。
そのため、普段SGやG1戦で活躍している有名選手が地元の若手選手と戦うレースが見られます。
ただ、地元に強い選手が多いと正月レースのレベルが上がり過ぎちゃうのでは?と思うのですが、そのあたりは配慮されているのでしょうか?
支部別選手数
支部別の選手人数を調べてみたのがこちら
東京支部と福岡支部は3場、愛知支部と山口支部は2場、支部内にボートレース場があります。
やはり場が多い福岡、東京、愛知は選手数も多め。でも、2場ある山口支部より支部内にボートレース場が1場しかない大阪、埼玉のほうが選手数が多い!激戦区。
一応、ボートレース場が多い支部はお正月レースも分散できるかと思い、各支部所属人数をその支部の場の数で割って、場単位の人数を出してみました(小数点以下四捨五入)。
2場ある山口支部、やっぱりお得じゃないですかね?
逆に大阪、埼玉、岡山支部は強い選手がバチバチしちゃうのでは?正月レースは一般戦で賞金も多くないのにレベルが高いのは不幸ですね、、、。
ふと思ったのですが、所属人数が多ければ強い選手も多いのでしょうか?
A1級選手の支部別所属人数
A1選手に絞ってみるとしぶ別の所属人数はどうなるでしょうか。
やはり強い選手は福岡、東京、愛知に多そう。
では場単位にするとどうでしょうか。
大阪支部、激戦区。3場ある東京は平和島、江戸川、多摩川で強い選手が分散できそう。
佐賀支部も4320 峰竜太選手とその弟子がいるから強い選手が多いイメージでしたがA1級選手は少ないんですね。A1級選手が最も少ない福井支部は3388 今垣光太郎選手、4013 中島孝平選手などが所属しています。
支部がない道府県の出身選手
ボートレースの支部は全国で18支部しかないので当然支部のない道府県の出身選手も多数います。そういった選手は近隣県の支部に所属することが多いようです。
現役ボートレーサーの出身都道府県ごとの人数も調べてみました。
都道府県 | 出身人数 | 場の数 |
北海道 | 6 | 0 |
青森 | 1 | 0 |
岩手 | 2 | 0 |
宮城 | 3 | 0 |
秋田 | 1 | 0 |
山形 | 1 | 0 |
福島 | 8 | 0 |
茨城 | 10 | 0 |
栃木 | 12 | 0 |
群馬 | 56 | 1 |
埼玉 | 81 | 1 |
千葉 | 31 | 0 |
東京 | 91 | 3 |
神奈川 | 38 | 0 |
新潟 | 3 | 0 |
富山 | 6 | 0 |
石川 | 19 | 0 |
福井 | 23 | 1 |
山梨 | 4 | 0 |
長野 | 2 | 0 |
岐阜 | 6 | 0 |
静岡 | 83 | 1 |
愛知 | 134 | 2 |
都道府県 | 出身人数 | 場の数 |
三重 | 49 | 1 |
滋賀 | 21 | 1 |
京都 | 23 | 0 |
大阪 | 114 | 1 |
兵庫 | 58 | 1 |
奈良 | 4 | 0 |
和歌山 | 2 | 0 |
鳥取 | 2 | 0 |
島根 | 4 | 0 |
岡山 | 93 | 1 |
広島 | 77 | 1 |
山口 | 78 | 2 |
徳島 | 42 | 1 |
香川 | 38 | 1 |
愛媛 | 23 | 0 |
高知 | 7 | 0 |
福岡 | 193 | 3 |
佐賀 | 58 | 1 |
長崎 | 57 | 1 |
熊本 | 16 | 0 |
大分 | 5 | 0 |
宮崎 | 9 | 0 |
鹿児島 | 5 | 0 |
沖縄 | 8 | 0 |
やはり多いのは福岡県、愛知県、大阪府! 東京は3場あり、東京支部の所属人数も多いですが、神奈川県や千葉県の出身者が東京支部に所属してるようですね。また、石川県出身者も結構多いですが、おそらく隣県の福井支部に所属している選手が多いようです。
水面が凍結するという理由でボートレース場は群馬県の桐生より北にはありません。そのため東北地方出身者は少なくなっています。
出身者が少ないとG2戦に出られるチャンス!
ボートレーサーが出身地を問われることはあまりないのですが、2019年から出身地が大きく関係するグレードレースができました。それがG2ボートレース甲子園!
甲子園を模した選手宣誓をしたり、優勝旗が甲子園と同じ製作所で作られているなど、お祭り的な要素も強いレースですが、G2なので一般戦よりは賞金も高く、かつ、優勝すれば翌年のSGボートレースクラシックの出場権が与えられます。
出場条件はB2以外の等級で、出身県の中で年間の勝率上位であること。そのため出身者が少ない都道府県であれば普段グレードレースに出ることができない勝率の選手であっても出場可能性があります。一方で佐賀県出身者は峰竜太選手がいる限りなかなか出場が難しくなります。(一応施行者推薦枠があるので、絶対に各都道府県一人というわけではありません。また、出身者が一人しかいない県でもフライング休み中だったり、違反による斡旋停止期間だったりするとその件からの出場者がいないこともあります)
出身者ひとり県の選手たち
青森県出身
4407 鹿島敏弘選手
群馬支部所属
B1
35歳
勝率 5.15
秋田県出身
4245 高橋直哉選手
東京支部所属
B1
40歳
勝率 4.88
山形県出身
4169 多田有佑選手
東京支部所属
B1
39歳
勝率 4.00
ぜひ東北からももっと選手が出てきてほしいです。
ちなみに、岩手県出身選手は2人しかいないのですが、3952 中澤和志選手、3960 菊地孝平選手と2人ともA1選手です。また、長野県出身選手も2人ですが、3940 飯山泰選手、4888 金児隆太選手2人ともA1です。
同じく2人しか出身者がいない和歌山県は4865 立具敬司選手、5168 池田なな選手が2人ともB2級です。ボートレース甲子園は7月開催なので2022年前期の成績次第ではどちらかがB1以上になっている可能性もありますが、等級が変わらないままだとボートレース甲子園では和歌山県代表出場選手がいないことになります。
今はネットで投票もできるしレースも見られるので、東北などのボートレースになじみが薄い地方の方々も是非若者にボートレースを薦めてみたらいいんじゃないかと思います。