前回、ボートレースの等級審査の結果から2021年後期A1、A2に初めて昇格する選手を調べてみて、5121 定松勇樹選手の成長スピードに驚きました。
デビューから1年半で勝率5.43を超えるとかすごい勝率の急上昇なのでは?
そう考えて今日は直近2年の選手別全国勝率の推移を調べてみました。
調べた方法やデータの定義は後述するのでまずはグラフを見てみましょう。
伸び盛りの若手ボートレーサーの勝率をグラフで比較してみよう
まずは全員A級となる前田3兄弟と5000番台初のA1級となる5042 畑田汰一選手、そして5121 定松勇樹選手の比較です。
上がっている、みんな上がっているー。
そして定松選手は伸び率がスゴイ!
でもこれでは細かい勝率は見にくいので、データスタジオでも見られるようにしてみました。
カーソルを合わせた時点の各選手の勝率が見られます。
オプションのタブから121期以降の養成所チャンプも追加できます。
勝率上位の選手の勝率をグラフで比較
6期連続勝率No.1となった峰竜太選手や、途中まで峰選手を脅かしていた前本選手、桐生選手といった勝率トップクラスの選手だとグラフはどうなるでしょうか。
水準が高いー。
峰選手、勝利9点超えている時がある!強すぎ……。
データスタジオだとこんな感じ。
オプションで大山千広選手や石野貴之選手も選択できるようになっています。
集計期間とデータの定義
あれ?4月末の勝率が等級審査と違わない?
と思う方もいるかと思うので、今回紹介したグラフのデータ定義を記載しておきます。
データソース:出走表の全国勝率
この赤枠の値です。
この勝率はそのレースの開催月の直近6ヵ月の勝率です。
開催初日の月を含む過去6ヶ月(ただし今節成績は含みません)
ボートレース公式サイト
一方で等級審査の勝率は5/1または11/1が起点となって半年間の勝率です。5/1または11/1以降で最初の出場レースの出走表に記載の勝率のみ等級審査の勝率と一致します。
出走表の勝率と等級審査の勝率の算出期間の違いはこのようなイメージです。
出走表の勝率は節間ごとに変動するため、同じ月に複数のレースに出走している選手について月内でも複数の勝率があるため、グラフにする便宜上月ごとに平均としています。
出走表の抽出期間:2019年5月1日~2021年5月2日
グラフの作成方法も紹介します
1.コラボでGO!で紹介した方法で指定期間の出走表を抽出してCSV化
3秒ごとにDLだと結構時間かかりますね……。
2.エクセルのPowerQueryで行をレース日、列を選手名に成形
1600人近く選手がいて、732日分の全24場の全レースを取得したので関数で処理しようと思ったらエクセルがメモリ不足で落ちました。そのためPowerQueryで処理したらうまくいきました。
こんな感じの表になります。
3.成形した一覧表をGoogleスプレッドシートで読み込み
同じ表をスプレッドシートに入れただけです。
4.スプレッドシートをデータソースにしてデータポータルで折れ線グラフ化
表示上今回は選手を絞りましたが、全選手のデータを読み込んでいるので選手を変えてグラフ化するのも簡単です。
このグラフはどう使えるの?
前述のとおり、期間中の出走表に名前があった全選手のデータを読み込んでいるので、特に若手のまだあまり知名度の高くない選手の勝率をグラフ化してみて、定松選手のように急速に勝率が上がっている選手を見つけ出すのに使おうかなと思っています。
畑田選手の強さが周知されてしまった今、これから強くなる選手を見つけたいと思います。
ただ、畑田選手の舟券はこれからも買います。
PowerQueryを学ぶならこちら
データスタジオを学らならこちら