新人ボートレーサー、初優勝っていつ頃できるの?

少し時間が経ってしまいましたが、小芦るり華選手、初優勝おめでとうございます!初めてA2級に昇格した2年くらい前からよく名前を聞く若手だなと思っていたので、初優勝というのは「あれ、まだ優勝してなかったんでしたっけ?」と思って少し意外でした。

小芦選手はデビューから6年7カ月での優勝となりましたが、これって早いの?遅いの?と思って養成期100期以降の選手を調べてみました。

デビューから初優勝までの平均年数は?

対象は養成期100期以降で1度でも優勝したことがある268選手。まだ一度も優勝したことがない選手が今後初めて優勝した場合大きく平均を伸ばす可能性がありますが、現段階の平均値、中央値はこちら。

デビューから初優勝までの期間
平均値: 5年8カ月7日
中央値: 5年1カ月27日

あれ、小芦選手は初優勝が早いほうではないのですね。でももしかして女子選手だけに絞ったらどうなんでしょう。そう思って女子選手のみの平均、中央値も調べてみました。

女子選手のデビューから初優勝までの期間
平均値: 5年9カ月16日
中央値: 5年6カ月19日

女子選手だけだとちょっと伸びたけどそんなに大きな違いはなかった。

なんとなくデビュー5年以内に初優勝すると早いほうと言えそうですね。

初優勝がめちゃ早かった選手は誰?

では今回調べた中で一番デビューから初優勝までが短かったのは誰でしょうか。

それはこの人だ!

4460 後藤翔之選手

4460 後藤翔之選手

3兄妹でボートレーサーの兄である後藤選手はなんとデビューから9カ月と25日で初優勝を遂げています。

デビュー戦で初勝利を上げた元ボートレーサー今村豊さん(白井英治選手の師匠)でさえ初優勝までは11カ月25日と約1年かかっているのに対し、10カ月弱というのは相当早い初優勝です。

デビューから1年以内で優勝しているのは養成期100期以降では後藤選手ただ一人、2年以内での初優勝でも11人しかいません。

登録番号選手名養成期優勝までの日数
4710福田宗平1101年0ヶ月14日
4794和田拓也1131年5ヶ月11日
4816村松修二1141年6ヶ月22日
4504前田将太1021年7ヶ月2日
4932新開航1181年7ヶ月23日
4808松尾拓1141年7ヶ月27日
5191飛田江己1281年7月29日
4959井上忠政1191年8ヶ月22日
4823中村桃佳1141年8ヶ月20日
4787椎名豊1131年10ヶ月19日
5068前田滉1231年11ヶ月12日
デビュー1年~2年で初優勝した選手

まだ127期の優勝選手がいない中昨年末に初優出初優勝を成し遂げた128期の飛田江己選手は相当早い初優勝だと思ったのですが、それでも1年7カ月。もっと早くに初優勝を遂げた選手が6人もいるんですね。

また、女子の大山千広選手も若いのでかなり早い優勝経験だと思っていたら女子では中村桃佳選手のほうが初優勝が早かったんですね。

初優勝が早い選手のほうが強いのか?

優勝が早いほうが偉いのか?活躍して賞金を稼げていたら初優勝の早さは関係ないかもしれないと思って、この268人の選手を初優勝が早い順に並べて半分に分け、初優勝が早いほうの選手、遅いほうの選手で現在の等級を調べてみました。

初優勝が早い初優勝が遅い
A18534
A23560
B11334
B216

初優勝が早い選手郡のほうがA1選手が圧倒的に多いですね。

ちなみに、初優勝がデビューから10年を過ぎている選手にさらに絞ると、2023年前期A1級の選手はいません。ただ、これは今期A1ではないというだけなので、初優勝がデビュー10年超でもA1経験がある選手はいます。

4561 藤山翔大 選手

4561 藤山翔大選手。2023年前期等級はB1。
2022年はボートレースクラシック、ボートレースオールスターと2つのSG戦に出場した藤山選手ですが初優勝はデビューから10年9カ月7日かかっています。

4642 松尾夏海 選手

4642 松尾夏海選手。出走数不足で2023年前期等級はB2級ですが、2021年前期から3期連続A1級でした。初優勝はデビューから11年1カ月16日です。

藤山翔大選手は2021年から2022年前半にかけてかなり勢いよく活躍している印象でしたので初優勝が遅めというのはちょっと意外でした。

優勝が遅くても諦めないで

ボートレーサーの中には一度も優勝を経験しないまま引退される選手もいます。ただ、優勝経験がないから引退勧告を受けるということはないようで、優勝はなくとも現役を長く続けている選手もいますし、デビューから20年以上かけて初優勝を成し遂げた選手もいます。

4058 野末智一選手

4058 野末智一選手。デビューは2000年5月で、初優勝は2022年8月。初優勝まで22年2カ月かかっています。

つい最近も4549 小林文彦選手がデビューから13年7カ月かかっての初優勝を果たしていましたし、まだ優勝したことがない選手もチャンスがないわけではないというのが面白いボートレースの世界ですね。

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