5/20に4561 藤山翔大選手が一節間に2回のフライングを切ったことをまとめ、その際に「F3は確実にB2落ちになるけれど、F2までなら等級維持は問題ない」と記載してしまいました。
実際に、等級審査期間内にフライングを2回切ってもA1維持できるケースは多々あります。ただ、今回は時期が悪かったようで、冷静に出走数を考えると藤山選手は2023年前期のA1級維持が非常に厳しいことがわかりました。
藤山選手のA1維持が厳しい理由は出走数
まず2023年前期の等級審査期間は5月1日~10月31日です。A1を維持するためにはこの期間で出走数90走以上が必要です。
5/20までの出走数:18走
さらにこれから90日間のF休みまでに入っている斡旋は以下。
尼崎の一般戦は5日間、それ以外は6日間開催で、1日に最大2走なので、F休み前までの出走数は最大で58走です。実際には優出すれば最終日は優勝戦の1走になりますし、毎日2走というのは難しいかと思います。
既に終了した5月の出走とこれからF休みまでの出走を合わせると最大出走数は76走。
F休み明けの10/18から31までの期間で14走いけるのか?
厳しい。これはかなり厳しい。
等級審査期間内に90日間のF休みがまるまる入ってしまうと90走が厳しいというです。
他にも同様の選手はいるの?
同様に早々にF2を切ってしまった選手はいないか、調べてみましたが、5月に入ってからFを2回切った選手は藤山選手のみでした。
ただし、5042 畑田汰一選手も4月にフライングを2回切ってしまい、2023年前期等級審査期間内にF1とF2両方の90日間のF休みが入るため、藤山選手同様に、A1昇格が厳しい状況となっています。
また前期のF休みを消化していない状態で5月に入ってからフライングを切ってしまった選手は何人かいました。
それがこちらです。
登録番号 | 選手名 | 22年後期等級 |
3909 | 佐々木康幸 | A1 |
3946 | 赤岩善生 | A1 |
3975 | 小野寺智洋 | A2 |
4295 | 小坂尚哉 | A1 |
4361 | 柳生泰二 | A1 |
4964 | 土屋南 | A1 |
4984 | 森下愛梨 | B1 |
5001 | 坂本雅佳 | B1 |
5156 | 坂野さくら | B2 |
5184 | 飯塚響 | B2 |
この選手たちはこれから前期のF休み30日と5月になってから切ったF休みの両方をとることになります。ただし、5月で審査期間が変わり、フライング回数はリセットされているので前期で切ったフライングもF1、5月に切ったフライングもF1となり、F休みは藤山選手のように90日間(F1 30日+F2 60日)ではなく30日+30日で60日間のF休みとなります。
等級審査期間内に60日間(約2ヵ月)のF休みであれば残りの4ヵ月で100走くらいはできるので、今後さらにフライングを切らない限りは等級維持は問題ないかと思います。
藤山翔大選手のフライング続報はここまで。