イン屋?アウト屋?前づけする選手をまとめました。

そもそも前づけって何?

ボートレースはインが有利。でも枠番は決まっていても実はスタート時のコースは決まっておらず、待機行動の際に内側のコースを奪取することもできます。外側の艇が他の艇の前に出て内側を奪うことを前づけと言います。

じゃあみんな前づけすればいいじゃん、と思うかもしれませんが、みんな内側は譲りたくないので抵抗しますし、勢いよく前に行き過ぎると進入が深くなりすぎて助走距離が十分に取れなくなってしまうというリスクもあります。

そのためかどうかは知らないのですが、最近は枠番ごとの123スロー/456ダッシュの枠番通りが一般的です。


なお前づけについてはボートレース公式サイトにも解説と動画が載っています。

枠番通りで予想しようとしていると、前づけする選手がいると予想が狂ってしまいます。

今日は前づけしがちな選手を調べて一覧にしてみました。

集計対象期間は2020年5月1日~11月30日、枠番と同じコースでスタートしている確率を調べました。

絶対に6コースには入らないベテラン選手たち

下の表は ●コースに入った回数/●号艇での出走だった回数 の割合をまとめた表で、6コースに絶対入らない選手をまとめました。

登番名前21前期20後期1コース2コース3コース4コース5コース6コース
2876鈴木幸夫A1A1183%356%23%4%0%0%
3024西島義則A1A1146%353%11%0%0%0%
3070山室展弘A2A2111%139%155%117%58%0%
3072西田靖B1B1189%263%50%14%6%0%
3159江口晃生A1A1142%338%9%0%0%0%
3212亀本勇樹B2B1100%186%163%100%33%0%
3257田頭実A1A2103%239%154%45%14%0%
3265今村暢孝A1A1129%421%4%11%0%0%
3362間嶋仁志A1A1126%173%159%100%0%0%
3582吉川昭男A1A1100%177%188%91%13%0%
3623深川真二A1A1111%307%107%4%0%0%
3705濱田隆浩B1B1111%333%82%0%0%0%
3919村上純A1A2131%245%141%0%0%0%
3933山地正樹A1A1113%207%150%65%14%0%
6コース回数/6号艇回数が0%

グランプリシリーズで優勝した深川選手や毒島選手の師匠の江口選手がいますね。

6コースからのスタートが0%と言ってもいくつかパターンがありますね。
鈴木幸夫選手、西島義則選手、江口晃生選手、今村暢孝選手はできるだけ1、2コースまで進入しているゴリゴリのイン屋のようですが、深川真二選手、濱田隆浩選手、村上純選手あたりは3コースまでは枠なりでOKのようです。また、亀本勇樹選手、間嶋仁志選手は5、6コースは避けているけれど4カドも枠なりでOKのようです。

特徴的なのは全員登録番号が3000番台のベテラン選手ということです。以前は先輩の選手が当然のようにインをとっていく時代があったとのことなのでその名残でしょうか。また、A級選手が多いのはインをとって勝率を上げてきた証拠ででしょうか。

絶対とは言わないが結構前づけする選手

次は0%とまではいかないけれどほぼ6コースには入らない選手です。

登番名前21前期20後期1コース2コース3コース4コース5コース6コース
3156金子良昭A2A1106%166%138%100%43%13%
3161古場輝義B1A2105%131%152%105%84%5%
3200熊谷直樹A1A1104%145%121%119%76%13%
3231吉田隆義B1B1100%156%161%80%38%9%
3290倉谷和信A1A1104%157%139%141%28%7%
3297藤丸光一A2A2100%181%141%95%37%5%
3307上瀧和則B2B2191%293%40%38%13%10%
3331新美恵一A1A2100%106%135%136%88%15%
3415松井繁A1A1100%110%150%143%60%5%
3473石川真二A1A1126%288%80%17%10%7%
3554仲口博崇A1A1122%130%157%100%32%18%
3558山本浩次A2A2100%108%121%152%108%8%
3573前本泰和A1A1105%152%146%108%52%14%
3627井上恵一B1B1106%130%91%148%95%13%
3743林美憲A1A1100%143%133%146%52%8%
3849中岡正彦A1A198%109%130%152%70%9%
3920正木聖賢A2A1104%196%181%91%27%5%
4594谷川祐一A1A297%108%115%123%125%16%
6コース回数/6号艇回数が20%未満

生涯獲得賞金1位の王者、松井繁選手がいますね。そういえばグランプリの優勝戦も前づけしていました!

0%とはいかなくても5、6枠の時はなるべく前づけしていると思われる選手が結構いますね。

ちょっと傾向がつかみにくいのが谷川祐一選手で、6コースは0%ですが1コースも100%ではなく、中盤のコースが少し多くなっています。

4000番台以降で6コース率が低い選手(前付けするかも)

これまでのリストの登録番号を見たらわかるように、前づけする選手はベテラン選手ばかりです。

もう少し若い選手で前づけする人はいないの?と思ったので登録番号4000番以降の選手で6コース率が低めの選手も探してみました。

登番名前21前期20後期1コース2コース3コース4コース5コース6コース
4044湯川浩司A1A1100%122%122%126%106%38%
4101三井所尊春A1A1100%124%106%100%123%33%
4181花本夏樹B1B1100%120%119%129%83%23%
4296岡崎恭裕A1A1103%113%100%136%92%37%
4307村上橋蔵B1B2100%113%125%100%118%33%
4356長岡良也A1A1103%104%106%119%124%26%
4594谷川祐一A1A297%108%115%123%125%16%
4816村松修二A2A1100%105%116%105%114%36%
4000番台以降で6コース回数/6号艇回数が40%未満

この選手たちは6号艇の時の6コーススタート率が40%未満なので、6号艇になった場合2回に1回以上の確率で内側を狙ってくると言えます。みんな6号艇の時は6コースを回避しようとしているようですが、それ以外のコースはそんなでもないようですね。

個人的な意見ですが、最近活躍している若手~中堅の選手ってインタビューなどを聞いていると、「どのコースからでも勝てる万能型」や「まくり差しを鮮やかに決める」というのがカッコいいという風潮がある気がします。実際にカッコいいのですが。
特に、5コースからまくり差し決めると超気持ちいい、という気がするので、6号艇の6コースは回避しても5号艇の場合は前づけしない選手が多いのかなと思います。

現存するアウト屋たち

持ちペラ制度の廃止によりアウトコースがより勝ちにくくなったらしく、アウト屋も減っていると言われていますが、イン屋の逆のアウト屋さんも数少ないながら今も存在します。

登番名前21前期20後期1コース2コース3コース4コース5コース6コース
3352小川晃司B2B10%0%0%0%0%145%
3852澤大介B1A20%0%0%0%12%163%
3857阿波勝哉B1B10%0%0%0%6%169%
アウト屋の●コース回数/●号艇回数

3人しかいない~。しかもこの選手たちは1号艇にしてもアウトに行っちゃうのがわかっているからか番組上5、6号艇にしか組まれていないことが多いということもわかりました。

この3人の選手の全出走のうち、何号艇に組まれているかの割合も調べてみました。

登番名前21前期20後期1号艇2号艇3号艇4号艇5号艇6号艇
3352小川晃司B2B10%0%0%4%27%69%
3852澤大介B1A21%2%1%7%30%59%
3857阿波勝哉B1B10%1%0%5%36%58%
アウト屋の番組状況

小川選手と阿波選手は1号艇には組まれない!澤選手も組まれてもアウトにしか行ってない!

ゴリゴリのイン屋選手がいるとスタートの読みが複雑になるので、イン屋がいたら展示をちゃんと見る、賭けるのを見送るなどの判断が必要かもしれません。

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