2021年前期から遡って等級一覧を作ってみた!
前回はデビューを起点にボートレーサーのランクの変遷を一覧にしてみていきましたが、直近の等級も比較したいと思ったので、最新の2021年前期を起点に右に行くほどさかのぼって前期、前々期、前々前世の等級がわかる一覧も作ってみました。
それがこちら
相変わらず細かい……。
引退した選手のデータも入っています。
データソースはまたしてもボートレース公式サイト「ダウンロード・他」です。
前回と同じデータの並べ替えを変えたものになります。
一番左から21年前期、20年後期、20年前期、19年後期……と2000年後期まで入っています。
この一覧は直近のランクに対して、過去どうだったかがわかります。
21年連続A1のレジェンドたち
なんとこのデータを保持している期間ずっと、42期(21年間)連続でA1ランクを維持している選手が15人います。
そんなレジェンド級の選手たちはこちら!
42期(21年)連続A1 | |
登番 | 名前 |
3159 | 江口晃生 |
3256 | 三角哲男 |
3290 | 倉谷和信 |
3415 | 松井繁 |
3499 | 市川哲也 |
3541 | 三嶌誠司 |
3590 | 濱野谷憲吾 |
3622 | 山崎智也 |
3719 | 辻栄蔵 |
3721 | 守田俊介 |
3737 | 上平真二 |
3780 | 魚谷智之 |
3849 | 中岡正彦 |
3897 | 白井英治 |
3909 | 佐々木康幸 |
SGなどのグレードレースでよく見る選手たちですね。
A1をずっと維持しているということは高い勝率をキープしているということもありますが、等級には出走数や事故率もかかわってきます。フライング休みが多かったりすると出走数が少なくなるのでこの選手たちは高い勝率をキープしつつ事故や違反、休みを必要とするケガなどが少ない非常に優秀な選手といえます。
ちなみに2020年10月に引退を表明したレジェンド、今村豊元選手も現役を続けていればこのリストの一番上に名前があるはずでした。
10年以内の若手限定 A1キープ選手
20年も連続でA1って20年以上ボートレーサーやっていないと取れないじゃない。現に上の表も3000番台の選手だし……と思ったので、デビューから10年以内で10期(5年)連続でA1を維持している選手も調べてみました。
それがこちら
登番 | 名前 |
4659 | 木下翔太 |
4719 | 上條暢嵩 |
少ない!若くして最高ランクを維持するのは難しく貴重な存在だったのですね。
初A1昇格から一度も降格がない猛者たち
実は上に挙げた選手以外にもA1ランクを長く維持している選手は結構います。
例えば3744 徳増秀樹選手、3942 寺田祥選手、3959坪井康晴選手は41期連続A1ですし、30期(15年)連続A1の選手は登録番号4000番以降でもゴロゴロいます。
そんな中で、初めてA1に昇格してからずっとA1をキープし続けている選手もいます。
それがこちら
登番 | 名前 | 養成期 | A1在位 |
4044 | 湯川浩司 | 85 | 38期連続 |
4168 | 石野貴之 | 90 | 33期連続 |
4174 | 赤坂俊輔 | 90 | 29期連続 |
4237 | 大峯豊 | 92 | 27期連続 |
4238 | 毒島誠 | 92 | 28期連続 |
4320 | 峰竜太 | 95 | 29期連続 |
4330 | 奈須啓太 | 96 | 18期連続 |
4344 | 新田雄史 | 96 | 28期連続 |
4363 | 大野芳顕 | 97 | 3期連続 |
4364 | 池永太 | 97 | 21期連続 |
4397 | 西村拓也 | 98 | 21期連続 |
4428 | 有賀達也 | 100 | 2期連続 |
4444 | 桐生順平 | 100 | 21期連続 |
4504 | 前田将太 | 102 | 19期連続 |
4545 | 岡村慶太 | 104 | 12期連続 |
4659 | 木下翔太 | 108 | 12期連続 |
4682 | 大上卓人 | 109 | 8期連続 |
4719 | 上條暢嵩 | 110 | 10期連続 |
4754 | 松尾充 | 112 | 2期連続 |
4760 | 山崎郡 | 112 | 9期連続 |
4762 | 藤原啓史朗 | 112 | 4期連続 |
4772 | 石丸海渡 | 112 | 5期連続 |
4802 | 中田達也 | 113 | 2期連続 |
4808 | 松尾拓 | 114 | 6期連続 |
4812 | 西野雄貴 | 114 | 5期連続 |
4831 | 羽野直也 | 114 | 8期連続 |
4885 | 大山千広 | 116 | 5期連続 |
4907 | 小池修平 | 117 | 2期連続 |
28人いますね。峰竜太選手も毒島選手も14年以上A1キープ中。やはり今強い選手はいきなり強くなったわけではないのです。「初めてA1になった」という期がわかる選手になるのでデビュー22年目以降の選手でしたのでそれ以前(養成期84期)の選手は含まれません。
女子選手が若手の大山選手しかいませんが、女子選手の場合、平山智加選手のように元々非常に強く、出世も早くても産休をとったために出走数の関係で一時的に等級が落ちているというパターンがよくあるようです。なので女子選手については在位が連続していない場合もちょっと注意してみる必要がありそうです。
実はA2キープのほうが難しい?
このように、A1を何期も連続で維持している強い選手がたくさんいる一方で、ずっとA1だと強い選手と一緒のレースも多くなるし、出走回数も多いし、トップ・オブ・ザ・トップを目指さずにA2にずっといるのがいい生活できるんじゃない?と思って、A2在位が長い選手も調べてみました。
A2レジェンド、28期(14年)連続A2、ダントツでA2在位が長い選手はこの人だ!
登録番号3975 小野寺智洋選手!
このA2在位14年というのは本当にダントツで、現役選手で次に長いのが登録番号4000 松本博昭選手の14期(7年)連続となります。小野寺選手のちょうど半分ですね。
A1とA2は全体の20%と人数は同じですが、A1選手を上から順にとっていく形で決めていくので確実に勝率●%ならA2とは事前には決まっていません。
選手は勝てば勝つほど賞金もゲットできるので基本的にA2をキープというのは意図してやらないでしょうし、やろうとしても難しいのでしょう。(意図してできたら八百長っぽいですね)。ちなみに先ほどのA2連続在位2位の松本選手はちょくちょくA1に昇格しています。
百聞は一見に如かず。データ公開します。
このデータ、個人的には非常に面白いと思うのですが、2572行もあり、ここでは見せきれません。
一部だけ掲載するとこんな感じ。列も42列まであります。
相変わらず小っちぇ~~~~。
登録番号|選手名|読み|性別|21年前期|20年後期|20年前期|……
というデータが選手の登録番号順に並べてあります。
引退したと思われる選手もデータがあれば入れてあります。
ぱっと見で等級がわかるように
B2:青
B1:緑
A2:黄色
A1:赤
で色分けしています。
【ご注意】
・リンクを開くとGoogleスプレッドシートで開きますが、元々Excelで作っているのでダウンロードしてExcelで開くのがおすすめです。
スプレッドシートでの動作を確認していません。
・引退した選手も含まれているので現役選手のみに絞る場合は21年前期のフィルタから空白行なしで絞り込んでください。なお、2983 鵜飼菜穂子選手は引退を表明されましたが公式サイトからダウンロードしたデータに21年前期のランクも入っていたのでそのままいれています。
・データは最新の2021年前期~2000年後期までです。(それ以前はデータ元のボートレース公式サイトになかったため)
・性別は「1」が男子、「2」が女子です。
・細かく検証していないので誤りがあればすみません。
5月になったら21年後期の列を追加しようかな……。