ボートレーサー、初めてのSG出場

先日チャレンジカップとグランプリの出場予想で「賞金を積み上げるためにはSGにコンスタントに出場することが重要」というようなことを書きましたが、そのSGに出場するのが難しいんじゃい、というのは事実。
ですが、SG戦を見続けていると常連の選手が多いことにも気づきます。では、若手で実力を上げてきた選手は、どうやって「初めてのSG」を勝ち取ってSG常連組への一歩を踏み出しているか。2015年から2021年までのSG初出場選手の状況を調べてみました。

SG戦の出場条件

まず各SG戦の出場条件を改めてまとめてみます。

ボートレースクラシック
 ①SG、G1、G2優勝者
 ②G3以下優勝回数上位者

ボートレースオールスター
 ①A1でファン投票上位
 ②選考委員会選出

グランドチャンピオン
 ①SG優勝戦完走者
 ②SG予選得点上位者

オーシャンカップ
 ①G1、G2優勝戦得点上位者

ボートレースメモリアル
 ①開催場以外のボートレース場からの推薦各2名
 ②開催場からの希望者

ボートレースダービー
 ①勝率上位者

チャレンジカップ
 ①獲得賞金上位者

グランプリ
 ①獲得賞金上位18名
グランプリシリーズ
 ①獲得賞金上位19~60名

こうしてみるとグランドチャンピオンだけは絶対に「初めてのSG出場」の選手が出場することがありません。また、グランプリも18位までの獲得賞金をSGに一切出場せずに稼ぐとなるとかなりハードルが高いでしょう。

一方で、オールスターは賞金も勝率も実績も出場条件にはありません。そのため、A1だけどまだ1度も優勝経験のない選手の出場というのもあり得ます。実際に、繰り上がりにはなりませんでしたが、今年2022年のボートレースオールスターはまだ1度も優勝経験がないデビュー5年目の5043 中村日向選手が5番目の予備選手として名前が挙がっていました。
メモリアルについても賞金、勝率は条件にありませんが、各場からの推薦なので基本的には実績のある選手が選ばれます。

初SGの多いSG戦はこれだ

今年2022年は初SG出場や初SG制覇の選手が多いような気がするのですが、まだチャレンジカップやグランプリシリーズの出場選手が決まっていないので2015年から2021年までの「初めてのSG出場」の選手の人数を調べてみました。

SG人数
クラシック25
グランプリシリーズ12
オーシャンカップ10
ダービー8
オールスター6
メモリアル6
チャレンジカップ1
2015~21初めてのSG

60人と人数が多いグランプリシリーズか賞金、勝率が関係ないオールスターが多いかなと思っていたのですが、圧倒的に多いのはボートレースクラシックでした。

上記の集計には入っていませんが、2022年もボートレースクラシックで「初めてのSG」の選手が7人いました。

登録番号選手名選出理由
4398船岡洋一郎一般戦優勝7回
4537渡邉和将一般戦優勝6回(繰り上がり)
4561藤山翔大一般戦優勝7回
4571菅章哉一般戦優勝6回(繰り上がり)
4759今泉友吾当年G1地区選優勝
4928栗城匠前年G1優勝
4933板橋侑我前年G1優勝
2022年クラシックでSG初出場選手

4398 船岡洋一郎選手4537 渡邉和将選手はクラシック後にG1戦で優勝しており、来年2023年もボートレースクラシックは出場確定です(F休み等があればその限りではないですが)。船岡選手は今年はオーシャンカップ、ボートレースメモリアル(繰り上がり)にも出場しているため、これでSG常連組になっていくのではないでしょうか。

4561 藤山翔大選手4571 菅章哉選手はクラシックでSG初出場を果たした後、5月のボートレースオールスターにも出場しており、既にSG戦に2回出場しています。ですが、藤山選手はフライングの影響で来期A1級維持が厳しそうな状況、菅選手も前期の成績がふるわず今期はA2級です。2人とも伸び型のレーススタイルが特徴的で人気もあるので、少し時間はかかりますがまたSG戦線に戻ってくることでしょう。

チャレカでSG初出場を果たした選手

SG戦の中でもその年の獲得賞金が出場条件となり、かつ出場選手も34人と少ないチャレンジカップは、それまでSG戦に出たことがない選手にとって「初めてのSG」となるのがなかなか難しいレースです。今回調べた中では1人しか該当選手はいませんでした。(2015年以前にまでさかのぼるともう少しいるようですが)

2015年以降で初めてのSGがチャレカだったのはこの人。

4686 丸野一樹選手

4686 丸野一樹選手です。丸野選手は2019年に獲得賞金¥49,424,999、21位の選出順位でチャレンジカップに出場しています。
丸野選手はこの年、G1戦優勝1回、G1戦優出2回、G2戦優出1回、一般戦優勝5回などで賞金を5000万円近くまで積み上げたようです。
そしてこの年以降ほとんどのSG戦に出場し、完全にSG常連組となっています。

続きはまた今度

今年はSG初出場の選手が多い気がしているので、その選手たちが丸野選手のようにSG常連になっていくのかは見守っていきたいところです。「初めてのSGはわかったけど常連組って誰よ?」というのはSG見てればわかるからまとめなくてもいいかなと思っていますが、面白いデータになりそうなら調べて集計してみようと思います。

ちなみに2020年のデータならまとめてあります。でもこの1年半で勢力図も多少変わっているきがするんですよね。


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