競艇界のビッグニュースです。
7期連続で勝率1位となり、現在実力も知名度もトップのボートレーサー、4320 峰竜太選手が2/26から4カ月間の出場停止処分を受けたことが明らかになりました。
峰選手は出場予定だったSGボートレースクラシックを家事都合で出場取り消ししており、3月の斡旋も消えていたので何かあったのか、本人のSNSで説明はないのかと話題になっていたばかりでした。
出場停止処分の理由
今回峰選手が処分を受けた理由は「自身が主催するインターネット上の個人的なゲームイベントにおいて、本来、交流を避けなければならない、レースの予想を行っている者(予想業)とネット上で接触するなど、選手自身のルールに対する理解不足により、ボートレースの信頼を失墜させた」と報道では伝えられています。
オンラインゲームAPEXの大会にボートレース予想屋から協賛をもらったりしていたことが要因のようです。APEXはプライベートで、ボートレースとは関係ないとはいえ、本業はボートレーサーですから予想屋との交流があるというのは八百長を絶対にしてはいけない立場としては確かにまずいかと思います。
もちろん峰選手が八百長しているとは思いませんが、勝率1位や賞金王になるような有名選手なので、より他の選手の模範とならなければならない立場ではないかと思います。特に公営ギャンブル自体をよく思っていない人もいる中では強い選手ほどクリーンである必要性があると思います。
今回の処分の要因が本当に本人にあることにがっかりしている分ただの感想になってしまいましたが、この出場停止処分によって、峰選手の今後の出走はどうなっていくでしょうか。
今後のSG出場
峰選手は今回の処分により2023年8月メモリアルまでのSGに出場できないということです。
え!今2022年だから1年以上出られないの?
峰選手は2021年のグランプリ優出選手なので
・ボートレースクラシック
・ボートレースオールスター(昨年の優勝者でもある)
・グランドチャンピオン
・オーシャンカップ
・ボートレースメモリアル
・ボートレースダービー
の優先出場権がありました。
優先出場権制度のないチャレンジカップ、グランプリ/グランプリシリーズもそれまでの賞金ランキング上位に出場権があるので無事故完走でこれだけのSGに出場していれば優勝がなくても自ずと賞金上位には上がってきていたことでしょう。
2021年は出場した全てのSGでドリーム戦1号艇に乗った選手がSG戦線からいなくなるというのは寂しいものです。
2023年8月のメモリアルまで出場できないということは最短で出場できるSGはというと
2023年10月のボートレースダービーになります。
ボートレースダービーの出場資格は
・A1
・勝率上位者
なので峰選手の今の強さであれば、2023年前期にA1級にいれば出場できる見込みは高いです。
また、ボートレースダービーの後にはチャレンジカップがありますが、こちらはそれまでの獲得賞金上位者で昨年は4832万円。ダービーで優勝して優勝賞金3900万円を手にすれば可能性はなくはないですが、賞金が高いそれまでのSG5レースには出られないことを考えるとなかなか出場は難しそうです。
さらにその後にはグランプリ、グランプリシリーズがありますが、こちらも賞金上位順の選出となります。おそらくグランプリシリーズには出られるのではないかと思いますが、上位18人のグランプリは2023年もかなり厳しいのではないでしょうか。
7月からの等級は?
峰選手は2/26から出場停止となりますが、4月末で2022年後期の等級審査期間が終了します。
つまり、出場停止期間中に来期の等級が決まります。
現在の峰選手の出走数は64走。
A1:90走以上
A2:70走以上
の出走数の規定があるので、どんなに勝率が高くても2022年後期はB1級となります。
峰選手は2007年にA1昇格以降一度も降格がなくA1を維持してきているのでA1昇格後初のB級となります。
では2023年前期はどうなるのか。
2023年前期の投球審査期間は2022年5月1日〜10月31日。そのうち峰選手は前半約2カ月は出走できません。つまり残り4カ月の出走数、勝率で等級が決まってしまいます。
1カ月の最大出走数はおおよそ30走。斡旋が詰め込まれれば4カ月間で90走超は可能ではあります。ただし、これは1カ月間に3回の斡旋がありギチギチにレースを詰め込んだ場合です。
斡旋数は等級の高い選手ほど多くなるようになっているため、B1選手だと月に3回の斡旋が続くというのは珍しい気がします。おそらく地元唐津を中心に90走を超えるように斡旋が組まれるのではないかと思いますが、出走停止期間後にフライングや怪我等で休みを取ることになると、2023年前期にA1に戻ることは難しくなります。
まとめ
峰竜太選手の今後のSG出場可能性と等級をまとめると以下となります。
SG
開催時期 | SG | 2022年 | 2023年 |
3月 | ボートレースクラシック | 出場できない | 出場できない |
5月 | ボートレースオールスター | 出場できない | 出場できない |
6月 | グランドチャンピオン | 出場できない | 出場できない |
7月 | オーシャンカップ | 出場できない | 出場できない |
8月 | ボートレースメモリアル | 出場できない | 出場できない |
10月 | ボートレースダービー | 出場できない | 可能性あり |
11月 | チャレンジカップ | 出場できない | 可能性低い |
12月 | グランプリ | 出場できない | グランプリはかなり低い、シリーズは可能性あり |
これで実質2022年と2023年は峰選手の賞金王はなくなったと言えます。
等級
等級 | 審査期間 | 適用期間 | |
2022年前期 | A1 | 2021/5/1~10/31 | 2022/1/1~6/30 |
2022年後期 | B1 | 2021/11/1~2022/4/30 | 2022/7/1~12/31 |
2023年前期 | A1に戻れるか? | 2022/5/1~10/31 | 2023/1/1~6/30 |
峰選手は以前から「40歳をめどに進退を考える」「A1でなくなってまで(実力が衰えてまで)続けようと思わない」というような発言をしているので、今回B1級になることにより引退の2文字がちらついているファンもいるようです。
今回の処分や今後について峰選手本人からの発信が待たれます。