9年目の急成長?ひと月に2回優勝するボートレーサー山崎郡

優勝回数って何回で多いと言えるの?

突然ですが、半年でボートレーサーは最大何回優勝できるの?とふと疑問に思って調べてみました。

結論から言うと、2009年以降のレーサー期別成績によると半年間で7回がMAXです。

登録番号選手名優出回数優勝回数勝率審査期間
3721守田俊介1178.262020年後期
3897白井英治1078.632020年前期
4320峰竜太1278.762020年前期
4370山口達也1278.472019年前期
4227安達裕樹977.592017年後期
3159江口晃生1178.162017年前期
4477篠崎仁志977.392013年後期
3473石川真二1277.972012年後期
4075中野次郎1178.462011年前期
1期(半年で)7回優勝した選手

10年以上の期間でたった9人しかいません。

でもこのデータはレーサー期別成績から出力しているので2021年5月以降の優勝回数は出ていません。

そのため、最近の出走表から5月以降の各選手の優出回数、優勝回数も調べてみたところ、1人突出した選手がいました。

それが4760 山崎郡(やまざきぐん)選手。
まだ審査期間は2ヶ月近く残した状態で、既に優勝回数は6回

4760 山崎郡選手の基本情報

まずは基本情報から。

4760 山崎郡選手
氏名山崎郡
登録番号4760
生年月日1989/12/08(今年32歳)
デビュー2013/5/3
等級A級(2021年前期)
養成期112期
支部大阪
出身地大阪府
経歴元オートレーサー
関西大学総合情報学部卒業
身長168cm
体重52kg
師匠4042 丸岡正典選手

なんと元オートレーサー。元オートレーサーで先にボートレーサーに転向していた4594 谷川祐一選手に影響を受けてボートレース界に転向したそうです。

ちなみにボートレーサーの平均年収は1700万円。オートレーサーの平均年収は1200~1400万円だそうです。ただ、オートレースはバイクが自前で整備費用がかかります。一方ボートレースはボート、モーターはボートレース場の持ち物です。ボートレースのほうが手取り的には儲かるのかもしれません。(そんなに簡単になれるものではないですが、オートレーサーも身長や体重の制限があるのでボートに転向しやすいのかも。しらんけど)

山崎選手は現在ボートレーサーになって9年目ですが、4年目にA1昇格してからずっとA1級を維持しています。

4ヶ月で6回!優勝回数がスゴイ

4760 山崎郡選手を今注目すべきなのは今期の優勝回数。5/1~8/31の4ヶ月間で既に6回優勝しています。しかも6月7月は、ひと月に2回優勝しており、なんと4連続優勝です。

2021年になってからの山崎選手の出走状況と結果はこんな感じ。

最終出走日レースタイトル結果
2021/1/7住之江第59回全大阪王将戦優勝戦3着
2021/1/17尼崎尼崎センプルカップ(開設68周年記念)準優出
2021/1/26常滑スポーツ報知杯争奪第11回ビクトリーカップ優勝
2021/2/12三国第64回近畿地区選手権競走予選
2021/2/20平和島BTSオラレ上越開設9周年記念〜平和島マスターズ〜途中帰郷
2021/3/3大村西日本スポーツ杯準優出
2021/3/16桐生第2回清酒 赤城山 近藤酒造杯優勝戦3着
2021/3/27若松クレカ若松オープン3周年記念競走優勝戦2着
2021/4/10宮島宮島ダイヤモンドカップ予選
2021/4/18開設69周年記念 ツッキー王座決定戦準優出
2021/4/29福岡日本トーター杯優勝戦2着
2021/5/13びわこ滋賀県知事杯争奪 第22回ビナちゃんカップ優勝
2021/5/23常滑INAX杯争奪第33回とこなめ大賞優勝
2021/6/6丸亀PayPay銀行杯優勝戦6着
2021/6/20大村西日本スポーツ杯優勝
2021/6/30下関山口ヤクルト杯優勝
2021/7/9びわこ大阪スポーツ杯争奪 第26回におの湖賞優勝
2021/7/19鳴門日本トーター杯競走優勝
2021/7/27徳山スポーツ報知杯争奪戦途中帰郷
2021/8/12下関Hayashikane杯準優出
2021/8/22常滑ボートピア名古屋開設15周年記念競走優出※優勝戦行われず
太字はG1レース

一般戦が多いとは言え強すぎ!

今現在の勝率がスゴイ

優出、優勝が多いということは勝率も高いのでは?と思って調べてみたところ5月1日以降の勝率がなんと8.35

2021年4月30日までの半年間で確定した2021年後期のレーサー期別成績では、勝率1位の峰竜太選手の勝率が8.17なので、現状それを超えているのです。
審査期間の終盤になると他の選手たちも勝率を意識したレースをするのでここから若干落ち着くと思いますが、それにしても高い勝率です。

ちなみに2009年以降の歴代の審査期間勝率上位20を調べてみました。

登録番号選手名勝率適用期
13854吉川元浩8.952009後期
24320峰竜太8.902021前期
34350篠崎元志8.882019前期
44320峰竜太8.762020後期
53897白井英治8.762012後期
64320峰竜太8.762020前期
74320峰竜太8.702015後期
83388今垣光太郎8.682010前期
93897白井英治8.632020後期
103783瓜生正義8.632011後期
113783瓜生正義8.622012前期
124320峰竜太8.582016前期
133783瓜生正義8.562014前期
143573前本泰和8.552010後期
154320峰竜太8.552018前期
164320峰竜太8.552019後期
173556田中信一郎8.532016前期
183783瓜生正義8.522015前期
194238毒島誠8.522015後期
203941池田浩二8.512010後期

うむ、上位は一部の選手で埋め尽くされている感がありますね。ちなみに適用期はこの勝率が適用となっている期なので実際の審査期間(この勝率を叩き出した期間)はこの半年前の期間となります。

山崎選手の近況とこれから

もともとA1級を維持していたけれどさらに爆発的な才能の開花か⁉と思われる山崎郡選手の近況はこんな感じです。

1.7月に負傷して途中帰郷
7月下旬の徳山の一般戦「スポーツ報知杯争奪戦」で負傷し途中欠場しています。
その後8月のレースは優勝がありません。
8月にも優出はしているので大きくリズムを崩していないとは思いますが帰郷するほどの負傷というのはその後影響がないのか少し心配です。

2.8月の優勝戦は幻に
実は山崎選手、8月も優勝のチャンスがありましたが、新型コロナウイルスの影響で最終日打ち切りとなり優勝戦が行われませんでした。残念。もしこの優勝戦に勝っていたら7回目の優勝になっていたところでした。

3.10月には初のSGに出場!
山崎選手、これまでにG1レースの出場歴は多数ありますが、SG出場はありませんでした。
ですが、2021年10月、ボートレース平和島で開催されるSG「ボートレースダービー」に出場が決定しています。
ボートレースダービーはA1級かつ勝率上位順に出場が決まるSGレース。実力でつかんだ初SG。どんな戦いを見せてくれるか楽しみです。
ちなみに山崎選手は今回のボートレースダービー出場選手のうち最も登録番号が大きい(つまり一番ボートレーサー歴が短い)選手となります。


以上、今すぐ注目しておけ! 4760 山崎郡選手!でした。
ここ数年はずっとA1級なのでなんとなく名前は知っていましたが、SGレーサーではなかったのと、めちゃくちゃ若いというわけではないのであまり注目していませんでした。ただ、改めて調べてみてこの半年の活躍は本当に素晴らしい実績なので今後注目していきたいと思います。

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