もっとコラボでGO!(6)やっぱりVLOOKUPが好き!Google スプレッドシート編

信用される基準

実はVLOOKUPは使ったことあるんだよー。今の会社に入社するときに、SUMIFとVLOOKUPを使えない奴は信用ならん!って社長に言われて勉強した。

(逆にSUMIFとVLOOKUPを使えたら信用されるのか…) キョーコの仕事って何だっけ?

バナー広告作りだけど、なにか?

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時代はXLOOKUPへ

お仕事などでExcelを使っている人であれば、VLOOKUPやSUMIFはご存知ですね。

Excelの関数は500種類もあるそうですが、現場で利用される関数は限られていると思います。テイモンもレポーティング作業で利用している関数は、データを要約(集計)するものがほとんどです。しかし、データの分析力が求められる時代に、Excelの最新の関数を利用しない手はありません。

XLOOKUPは、LOOKUPシリーズの最終兵器彼女と言われており、VLOOKUPの弱点だった左側の列の参照にも対応していますし、複数の列から一度にデータを取得できるため式をコピーする手間も省けました。

現在、XLOOKUP関数を利用できるのはOffice365ユーザに限られるようですが、今後はVLOOKUPに置き換わる存在になるでしょう。

Googleスプレッドシートでは、まだXLOOKUP関数は利用できないため、今回はVLOOKUPを利用してデータを参照してみましょう。

番組表と競走成績を紐づける

ボートレースの結果を予想する上で、普通に考えて、レーサーの勝率は重要な指標だと考えられます。そこで、ある期間において勝率順に3連単の舟券を買い続けた場合、回収率がどの程度になるか調べてみましょう。

勝率のデータは番組表にありますが、競走成績にはありません。そこで、番組表から各レーサーの勝率を抽出し、レースコードをキーにして競走成績の結果と結びつけましょう。

まずは、『もっとコラボでGO!(5)』で記述したスクリプトを実行し、番組表と競走成績のCSVファイルを作成しておいてください。

勝率順に3連単を予想

Googleドライブで「+新規」のボタンからGoogleスプレッドシートを選びます。ファイル名を任意のものに変えてください。ここでは「もっとコラボでGO(6)」としてあります。

次に、メニューから「ファイル」→「インポート」を選択し、番組表と競走成績のCSVファイルをインポートします。インポートする際の選択ボタンは、次のように設定します。

無事にインポートできたら、番組表ファイルから不要なデータを削除します。今回はレースコードと6艇の勝率を利用します。それ以外のデータ(列)は削除しておきましょう。

各艇の勝率をレースコードの横にコピーし、残りを削除するのが楽です。下図の通りです。


勝率の順番を出すにはRANK関数を利用します。H列から6列を使って、1〜6艇の勝率順位を表示させましょう。RANKを出すには対象の型が数値である必要があるため、あらかじめB〜G列の表示形式(型)は数値に変更しておきましょう。

次に1〜3着の予想を表示させます。N列から3列を使って、IF文を入れ子にして利用します。

H列(1艇)の勝率順位が1であれば1、そうでなければI列(2艇)の勝率順位が1であれば2、、、というようにしてIF文を組み合わせていきます。2〜3着の予想も同様にします。

最後に、Q列にN〜O列を使って3連単の組み合わせを作りましょう。文字列を結合するCONCATENATEを利用します。

3連単の結果を参照

やっとここまで来ました。これをするために番組表を取得してレースコードまで振ったわけです。しかし、最後は超単純な作業なんですね(笑)

VLOOKUPを使います。レースコードを検索のキーにして、競走成績から3連単の結果と払戻金を取得しましょう。ついでに、IF文を使って結果も表示させてみましょう。

さて、ここまで来たら回収率がどうなるか見たいですよね。このサンプルファイルは2020年6月1日から7日間、計936レースのデータです。10,000円の軍資金で、勝率順に1点賭けをした場合を計算してみます。

61レース目でやっと当たりました!さて、最後まで計算式を引っ張ってみます。どうなるか?

ダメでした(泣)。残高は-29,720円なので、回収率は-297%ですね。勝率順だとオッズも期待できず、勝ったレースも約3%ということで、この賭け方はオススメできません。残高は下図のように推移ました。

終わりに

ただ、この結果だけを見て全国勝率は使えないと判断するのは時期尚早です。他の変数と組み合わせて利用することで、全国勝率が勝敗に影響を及ぼす度合いが変わってくるかもしれません。

ボートレースには様々なデータがあります。そして、ここまで読み進めた皆さんは、自分の力でそれらのデータを抽出することができます。

旅の支度は整いました。これからボートに乗って、テイモンと一緒に冒険の旅に出掛けましょう!

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