今年の賞金王を決定づけるSGボートレースグランプリはナイターキングである群馬支部の毒島誠選手の優勝で幕を閉じ、今年のボートレース戦線もクイーンズクライマックスを残すのみとなりました。
2025年1月1日以降に開催されるレースから2025年前期の等級が適用となりますが、その前に引退を宣言したり、メディアによって引退が明らかになった人気選手たちがいます。
推しのボートレーサーが引退するのは寂しいものですが、新しい推し選手を見つけて楽しんでいければと思います。そんなこんなで今日は最近引退が明らかになった気になる選手をまとめます。
SG覇者の電撃引退:魚谷智之選手
最近で最も衝撃的だったのは魚谷智之選手の引退ではないでしょうか。
魚谷選手は養成期76期の49歳。20年以上A1級を維持し、SG制覇も3回の強豪選手でした。同期には瓜生正義選手や原田幸哉選手といった最近でもSG戦線で活躍し続けている選手がいます。引退理由としては「トップを狙えなくなった」ということです。
確かにずっとA1級維持はしていましたが、一番脂がのっていたと思われるのは2006年~2007年頃で2013年以降年々SG戦出場回数が少なくなっていたようです。でもSGに出場できるだけボートレーサーの中でも一握りのトップ層なんですけどね。
魚谷選手の代わりに誰を推せばよいのか
弟子を推しましょう。
魚谷選手には2人の現役選手の弟子がいます。
1人目は2001年デビューのベテラン松下直也選手。
現在はB1級ですがA1級経験もあり、優勝経験もあります。
2人目は122期の来田衣織選手。
この選手は減量が課題になりがちで一時期は「体重を47kg台まで減量しないと破門」と師匠である魚谷選手から言い渡されていたこともありました。現在公式プロフィールの体重は49kgで出走表でも48.5kgと一時期は50kgを大きく超えていた状態が続いていた時期から改善できているようです。
若手女子選手謎の引退:生田波美音選手
デビューから注目してきた124期の生田波美音選手が引退届を出したことを報じられました。
生田選手は新潟県出身のボートレーサーで2023年のボートレース甲子園に斡旋されていたのですが私傷病を理由に欠場して以来長く斡旋が入らない状態が続いていました。2024年後半に斡旋が入ったので1年7カ月ぶりの復帰が期待されましたが、その斡旋も削除、そして引退が報じられるという残念な結果となりました。
16歳でデビューし当時最も若い選手として注目されましたが、優出はなかったものの同じ124期の女子では高憧四季選手に次ぐ成績と期待されていました。(現在では大石真央選手が勝率と優出回数を伸ばしつつあります)
生田波美音選手の引退理由は明らかにされていません。
生田選手の代わりに誰を推せばよいのか
生田選手の同期、浦野海選手を推しましょう。
124期がデビューした際、当時16歳だった生田選手が最年少と注目されましたが、実は浦野選手も生田選手と同い年、2002年生まれです。生田選手、浦野選手ともにデビューは2019年5月なのですが、生田選手は誕生日が9月なのでデビュー時は16歳でしたが、浦野選手は誕生日が4月なのでデビューの5月には17歳になっちゃっていたので同じ学年でもデビュー時に「最年少」と言われなかったのですね。
そんな浦野選手は現在B1級で、A級昇格経験はまだないですが、毎年着実に勝率を上げていますし、優出経験もあります。
初優出は2021年だったのですがその時はまだ勝利回数自体少なく、優出したのはラッキー的な要素もあり、ボートレーサーに重要な運要素を持っている感じがあります。
インパクトのある名前とキャラ:マイケル田代選手
まだボートレーサー公式サイトにプロフィールが掲載されていますが、養成期113期のマイケル田代選手も今期で引退。12/26、ボートレース桐生の一般戦の最終日に1号艇から1着をとったレースが最終レースと言われています。
マイケル田代選手の引退理由は4期通算成績(4期通算で勝率4.8を下回ると引退勧告)と言われています。以前から厳しいのではないかと言われていましたが、実際確定すると残念なものです。
マイケル田代選手はボートレーサー初のフィリピン国籍選手です。ハーフと間違えられがちですが、ご両親は双方フィリピン人だそうですが、お母さまの再婚相手が田代さんだったので田代姓となったそうです。田代マイケルじゃないんかい、と多くの人が思ったことのあるインパクトのある選手名で覚えていたボートレースファンも多いのではないでしょうか。
少し前はイケメンボートレーサーと言えばマイケル田代選手の名前が上がるほどイケメンとして有名でした。確かに最近は少し年齢を重ねて落ち着いた印象ですが、以前のプロフィール写真などアイドルみたいなお顔してるんですよね。(山崎智也元選手の若い頃はもうレジェンド級のイケメンでしたが当時はイケメンという言葉がなかったので除外とします)
マイケル田代選手は強いという印象はないのですが、インパクトのある名前と容姿、さらに多くのボートレーサーが嫌う超難水面の江戸川ではなぜか勝率が高いというボートレースファンをワクワクさせる選手でありました。
そういえば選手の登録名でカタカナが入っているのってマイケル田代選手がいなくなると遠藤エミ選手だけなのでは?
マイケル田代選手の代わりに誰を推せばよいのか
これは非常に難しいですね。ちょうどいい感じの選手がなかなかいないのですが、大豆生田蒼選手でどうでしょうか?
初見の人はなかなか読めないインパクトのある大豆生田(おおまめうだ)という名字、そしてマイケル田代選手と同じ栃木県出身です。養成期は111期とマイケル田代選手より1年先輩です。
大豆生田選手は最近メキメキと勝率を上げ、2024年後期はA1級、来期もA2級の予定でまだまだ活躍してくれるはずです。
今日はここまで。来年も健全で楽しいボートレースライフを!