優勝しなくてもA1になれる!ボーレーサーと優勝経験

ボートレースを見ていると、たまに「誰が勝っても初優勝!」とタイトルについた未優勝選手のみが出場しているシリーズがあります。

そのシリーズには若手だけではなく、A級の選手もいたので、優勝経験はないけどA1の選手ってどれだけいるのか調べてみました。

競艇選手のA1、A2昇格条件

「A級の選手は強い」ということはわかっていますが、そもそもA1、A2となるランクの基準を改めておさらいしてみます。

基本的には審査機関の半年の勝率上から順なのですが、A級は2連対率、3連対率も関わってきます。

  選手比率 2連対率 3連対率 勝率 最低出走回数 事故点 勝率
めやす
人数
めやす
A1 20% 30%以上 40%以上 上から順 90回 0.70以下 6.2前後 320
A2 20% 30%以上 40%以上 上から順 70回 0.70以下 5.3前後 320
B1 50%     2.0以上 50回 0.70以下   800
B2 A1、A2、B1以外の選手 160

等級審査には出走回数が関わってくるため、フライング休みが多くなると出走回数が少なくなり勝率は高くても等級が下がるということがあります。

最近では3941 池田浩二選手が期間中2回目のフライングを切り、追加の斡旋が入らないと半年で90走に満たずA1級から降格するのでは、とざわつきました。(無事地元で斡旋が入ったようなので、すべて出走すれば90走超える見込みのようです)

上記の条件を見て分かるように、基本的には勝率が重要なので、優勝回数は等級には関係ありません。

もちろん優勝戦だと着順点がプラスになるということがあるので優勝したほうが勝率の向上に価値はありますが、優勝したか否かはどちらかというと賞金レースのほうに影響があるかと思います。

とはいえ、A1になるにはそれまでに1度くらいは優勝しているのでは?と思って調べてみました。

A1、A2、B1等級別平均優勝数

優勝経験のない選手との比較をするために、まず2021年前期現在での等級別の平均優勝回数と平均勝率を出してみました。

勝率平均複勝率平均1着率平均優勝回数平均
A16.7650.028.6%17.4
A25.7539.119.9%4.0
B14.2121.59.0%0.7
B21.675.63.7%0.2
対象:2000年デビュー以降の現役選手

デビュー後1回でも優勝経験があるということをボートレース公式サイトのレーサー期別成績から調べたのでダウンロードデータが公開されている2000年以降デビューの選手のみで調べています。

やっぱりA1だと優勝回数が多いことが明確です。

B2でも優勝経験がある選手はいますが、B2の新人が優勝したというわけではなく、B1等に等級が上がった経験があるが今期B2になっているという選手でした。

A1で優勝未経験の選手

2021年前期A1で優勝経験のない選手は2名いました。

4630 岩永雅人選手

4832 権藤俊光選手

岩永雅人選手と権藤俊光(ごんどうとしみつ)選手。岩永選手は今期A1初昇格ですが、権藤選手は4期連続A1級です。
A1だとG1やG2のレースにも斡旋されるからより優勝が難しくなっているのでは?

ちなみにおふたりの勝率は以下の通り。

登番名前養成期21後期合計優勝回数勝率複勝率1着率
4630岩永雅人107A106.2848.521.0%
4832権藤俊光115A106.6642.924.4%

着順点の低い5、6着が極端に少なく、3着が多いのでしょうか?

ちなみに、今期が始まった時点ではもうひとり未優勝のA1選手がいたのですが、2/10に初優勝していました。その選手については後述します。

A2で優勝未経験の選手は結構いる

A2級では平均優勝回数は4回なのでやはり結構いますね。

登番名前養成期21後期合計優勝回数勝率複勝率1着率
4058野末智一86A205.5833.313.5%
4162竹本太樹90A205.3932.421.1%
4182吉田和仁90A205.7540.119.7%
4325新出浩司96A205.4738.221.9%
4348宮崎奨96A205.9637.613.1%
4416三宅健太99A205.532.715.9%
4474渡辺崇101A205.373514.9%
4558宮野仁104A205.8841.217.5%
4570前田聖文105A206.0144.323.5%
4623中北将史107A205.3933.315.1%
4642松尾夏海107A205.643918.4%
4649和田操拓108A205.5336.620.7%
4676後藤隼之109A205.5137.115.7%
4684楠原翔太109A205.8843.314.2%
4709岡村将也110A205.443614.4%
4773中川りな112A205.9235.816.9%
4782浜崎準也113A205.7340.120.4%
4788小池哲也113A205.533814.9%
4793金子萌113A205.3939.518.5%
4811向井田佑紀114A205.574020.0%
4817渡邉翼114A205.413114.0%
4821妻鳥晋也114A205.9835.322.2%
4822百武翔114A205.4831.812.1%
4825倉持莉々114A205.9135.618.3%
4875大塚康雅116A205.513322.0%
4877鈴谷一平116A205.5436.223.1%
4879山崎鉄平116A205.4538.615.1%
4930佐藤悠118A205.945.825.0%
4962畑竜生119A205.5538.519.3%
4980佐々木完太120A205.743922.9%
5015高橋竜矢121A205.8843.512.9%

人気の4825 倉持莉々選手もまだ優勝はなし。応援したいです。

ずっとB1以下だけど優勝経験のある選手

これまで等級は上だけど優勝経験のない選手を挙げてきましたが、逆にB級だけど優勝したことあるよという選手も調べてみました。

ただ、元々A級だったけどフライング休み等で今期は等級が落ちているだけ、という選手もかなりいるので、純粋にデビューからずっとB2級かB1級だけど優勝経験があるという選手のみに絞っています。

登番名前養成期21後期合計優勝回数勝率複勝率1着率
4110小澤和也88B114.9428.713.0%
4226村田浩司92B114.692515.7%
4345西舘健96B113.7515.75.3%
4374永田義紘98B124.632610.6%
4380鈴木峻佑98B114.5125.510.5%
4421森作広大99B114.2818.96.8%
4429豊田泰洋100B113.5716.84.8%
4449中嶋達也100B114.03225.5%
4632長尾京志郎107B114.8526.77.0%
4639雑賀勇貴107B114.0116.84.7%
4651佐藤大騎108B113.2513.47.7%
4675井手良太109B114.9428.49.8%
4680後藤美翼109B114.1513.33.3%
4775千葉真弥112B114.1722.17.7%
4790柳内敬太113B114.5924.513.1%
4842山下昂大115B115.0127.612.8%
4853前原哉115B114.0917.75.1%

勝率も1着率も高くなくても掴んだチャンスを確実にものにするものすごくピンポイントで集中力の高い選手たちなのかもしれません。

今年ねらい目?初優勝を遂げたばかりの選手

前述の通り、2021年前期の審査期間(2020年10月31日まで)以降に初優勝を遂げたA級選手も結構います。A1では一人だけですが、A2では9人いました。

それがこちら

登番名前養成期21後期合計優勝回数勝率複勝率1着率初優勝
4776竹田和哉112A106.2442.323.1%2021/2/10
4553坪口竜也104A205.3732.113.9%2021/12/9
4564山本景士郎105A205.413014.3%2021/2/19
4593小坂宗司106A206.1144.925.4%2021/12/22
4640山ノ内雅人107A205.4236.917.7%2021/2/18
4700金子和之110A205.4336.118.1%2021/12/6
4901出口舞有子117A205.5635.519.6%2021/12/14
4931木谷賢太118A205.740.319.2%2021/2/10
4961西橋奈未119A206.0241.620.4%2021/11/12
4967中村魁生119A205.4934.120.5%2021/12/31

4901 出口舞有子(でぐちまあこ)選手は12月の初優勝後、2月にも優勝しています。
私の今最推しの畑田汰一選手も11月、1月、2月と2021年前期の審査期間後に3回も優勝しているなど、勢いに乗っている選手はどんどん優勝を重ねることもあるので、この選手たちにも今後注目です。

優勝回数ランキング

最後に、2000年以降デビューの選手の優勝回数ランキングも掲載しておきます。

登番名前養成期21後期合計優勝回数勝率複勝率1着率
14320峰竜太95A1768.9072.241.3%
24168石野貴之90A1596.5244.523.5%
34055吉田俊彦86A1556.7152.427.2%
44238毒島誠92A1557.4953.033.9%
54074柳沢一86A1546.7342.825.2%
64061萩原秀人86A1527.3852.336.2%
74101三井所尊春88A1517.1360.438.7%
84296岡崎恭裕94A1457.3453.732.0%
94237大峯豊92A1446.6851.327.0%
104350篠崎元志96A1447.5047.622.3%
114418茅原悠紀99A1447.8150.026.4%
124063市橋卓士86A1436.7549.023.9%
134166吉田拡郎90A1437.1748.732.1%
144205山口剛91A1437.2648.524.3%
154108吉村正明88A1426.7750.036.3%
164262馬場貴也93A1427.7052.034.0%
174297山田哲也95A1417.3164.039.6%
184444桐生順平100A1417.6544.523.6%
194477篠崎仁志101A1418.3158.838.7%
204294古賀繁輝94A1396.2847.129.3%
2020年10月31までの優勝回数。
それ以降に優勝して回数が増えている選手もいます。

やはりダントツは432 峰竜太選手でした。20位以内に養成期100期以降の選手が2人しかいないのでやはり経験が長いほうが優勝経験も多くなりがちという傾向ですね。
もっとベテランの選手も含めると3415 松井繁選手などもっともっと優勝回数が多い選手が出てくると思います。
また、集計期間は2001年5月~2020年10月なので、2020年11月以降の優勝回数が入っていません。11月以降に優勝を重ねている選手もいるので、直近で集計すると多少順位も変わっているかと思います。

個人的には2019年に賞金王になった4168 石野貴之選手の1着率があまり高くないのが意外でした。

こうしてみると名前は知っていたけどあまりチェックしていなかった選手も結構いるので今後注目していこうと思います。

では今日はここまで。

最近選手についての調べ物が多かったので次回は場と出目の特徴について調べたいと考え中です。

タイトルとURLをコピーしました