ボートレーサーの体重が気になる
ボートレーサーの公式プロフィール、皆さんはちゃんと見ますか?私は正直ほとんど見ていません。だって舟券の予想に必要な情報はだいたい出走表に載っているからです。
でも、ふと気づいたんです。「あれ、この選手こんな体重だったっけ?」と。そして公式のプロフィールを見たら結構体重が違っていた、ということが結構ありました。
そこで、期別成績の体重データと出走表の体重はどのくらい違うものなのか調べてみました。
対象は2023年11月1日~2024年5月8日までの全出走表と2024年前期のボートレーサー期別成績における体重です。2024年前期のレーサー期別成績は公式のボートレーサー名鑑で見ることができます。
ボートレーサーの体重については以前にも取り上げており、破門をかけた来田衣織選手の節間体重や、ボートレーサー内で最高&最低の身長と体重の選手などをまとめています。
期別成績の体重が重い選手とは
2024年前期の期別成績上、最も体重の思い選手は三松直美選手の68kgですが、三松選手の場合、出走表では体重が63~65kgになっており、レース場では一番重い選手ではありません。なお、三松選手は持病の関係で無理な減量ができないと言われており、それでもずっと現役でいる勝率をキープしているベテランのため、知っているファンは三松選手を体重だけで舟券予想から除外したりはしません。
ボートレーサー名鑑よりも出走表が重くなっている選手
レース時に体重をより軽くするために節間中は固形物を食べないこともあるという白井英治選手の話もあるように、どちらかというと期別成績の測定時よりも実際にレース直前に計る出走表のほうが体重が軽くなる選手のほうが多いのかなと思いましたが、全選手の2024年前期の期別成績場での体重と出走表の体重の差分を調べたところ、平均0.6kg程度で多くの選手は1kg程度の増減であることがわかりました。
ただ、中には期別成績発表時よりも出走表のほうが大幅に体重がUPしている選手もいます。
最も体重の変化があったのが5305 伊藤栞選手。養成期132期のまだ若い選手です。(現在は選手検索上の体重は実態に伴っているようです)
確かに2024年前期の体重は49kg。しかし2024年3月28日の出走表では
約58kgでして、約9kgの差があります。
とはいえ、伊藤選手の体重はこの時がピークだったようで2023年の11月から2024年5月までのレース初日の体重の変遷をグラフ化してみると、最近は体重が減少傾向にあるようです。
他にも期別成績時よりも出走表のほうが体重が重く5kg以上の差がある選手は以下のような選手がいます。
登録番号 | 選手名 | 等級 | 年齢 | 身長 | レース日 | レース時体重 | 期別成績体重 | 差分 |
5304 | 井田涼介 | B2 | 21 | 172 | 2024/4/19 | 64 | 56 | 8 |
4270 | 岸本雄貴 | B1 | 41 | 161 | 2023/11/1 | 67 | 60 | 7 |
4428 | 有賀達也 | A1 | 38 | 168 | 2024/1/3 | 54 | 48 | 6 |
5297 | 南彩寧 | B2 | 21 | 158 | 2023/11/15 | 57 | 51 | 6 |
3714 | 梶原正 | B1 | 49 | 164 | 2023/12/4 | 57 | 52 | 5 |
5251 | 沼田七華 | B2 | 21 | 153 | 2024/3/12 | 57 | 52 | 5 |
5293 | 眞崎武蔵 | B2 | 22 | 170 | 2024/4/5 | 55 | 50 | 5 |
レース時のほうが体重が軽い選手
逆にレース時のほうが期別成績よりも体重が軽くなっている選手はどのくらいいるかも調べてみたのですが、こちらは本当にたくさんいて5kg以上軽くなっている選手は53人もいます。特に差分が大きい、7kg以上軽くなっている選手のみリスト化してみます。
登録番号 | 選手名 | 等級 | 年齢 | 身長 | レース日 | レース時体重 | 期別成績体重 | 差分 |
4195 | 前川守嗣 | A2 | 41 | 165 | 2023/11/28 | 53 | 62 | 9 |
5252 | 荒木颯斗 | B1 | 21 | 166 | 2023/11/7 | 53 | 62 | 9 |
3400 | 樋江井愼 | B2 | 56 | 162 | 2023/11/12 | 59 | 67 | 8 |
4150 | 山田雄太 | A2 | 41 | 172 | 2023/12/12 | 53 | 61 | 8 |
3652 | 森下勇 | B1 | 50 | 169 | 2024/5/1 | 53 | 60 | 7 |
4324 | 海野康志 | A1 | 36 | 173 | 2024/3/10 | 57 | 64 | 7 |
4853 | 前原哉 | B2 | 29 | 157 | 2024/4/13 | 44 | 51 | 7 |
4940 | 白石有美 | B1 | 25 | 163 | 2024/2/8 | 52 | 59 | 7 |
5148 | 松本怜 | B2 | 29 | 158 | 2023/11/2 | 44 | 51 | 7 |
男子選手は主に重めの体重を男子の最低体重に近づけるように減少しているようですね。女子選手の前原哉選手、松本怜選手は44kgと女子の最低体重47kgを大きく下回ってしまっており、重り用のオレンジベストが必要になってしまっています。3kgの重りを上半身だけにつけてボートに乗るって大変じゃないですかね。
身長にも注目して見てみると山田雄太選手や海野康志選手のように身長が高めの選手はそもそも常に52kgでいる方が大変かもしれません。
操縦技術だけでなくペラの調整、整備の技術、さらに体重の管理とボートレーサーは本当にレース以外の時間も自分を律する必要があり大変ですね。
出走表で体重が重めの選手を見つけたら、その選手がいつもそのくらいの体重で成績を上げているのか、だんだん増えてその体重になっているのかなど少し過去や期別成績の時の体重と比較してみて、今の状況が通常なのか減量がうまくいっていない状態なのか考えてみてもよいかもしれません。