以前も優出回数や優勝回数について調べたことがあるのですが、優勝回数はボートレーサーの等級審査には関係ありません。
前回は主に優勝回数の多い選手や若手で優出回数が多い選手を調べたのですが、ふと、逆に優出が少ないのにA1級という選手はいるのか気になりました。
優勝は優勝戦で1着をとるしかないので、G1やSG戦への出場が多いボートレーサーは周りが強いゆえに優勝回数が少ない可能性がありますが、A1級であれば優出もない、ということはほとんどないのでは?と思って調べてみようと思いました。
優出=優勝戦への出場は、レースによって条件が異なることがありますが、最も多い形式は予選の得点率上位12名が準優戦進出、準優戦3レースの1着、2着の選手が優勝戦進出という選出方法です。予選で1着、2着をとりまくって勝率は高いけれど準優戦でなかなか2着以上がとれない、ということだと、勝率がA1級のボーダーを超えていても優出がない、ということはあり得ます。
優出なしでA1級
ボートレーサー人生で一度も優出がないままずっとA1級という選手はなかなかいないと思いますが、等級審査期間の半年間のうち、優出0回でA1級になっている選手は結構いました。
2009年後期の審査期間である2008年11月から2023年4月末までで半期ごとのデータを調べたところ、14年半の間に31人該当選手がいることがわかりました。
2023年後期優出0回でA1の選手
現在適用されいてる等級である2023年後期だと2人該当です。
東都のエース、濱野谷健吾選手と同期の70期。ベテランの安田政彦選手(A1級)。今期は優出0でしたが、過去には半年で11回優出したこともあります。
みんなおなじみ、前田兄弟で一番登録番号が若い124期の前田翔選手(A1級)。今期は優出0でしたが、優勝経験はあります。
最近の有名選手だと2022年前期に4825 倉持莉々選手が等級審査期間優出0回でA1級になっています。この時倉持選手は初A1昇格で、初優勝はA1級になってからでした。ちなみに、この初A1級になったときの等級審査期間は優出0回でしたが、その前に何度も優出経験はありました。
等級別★平均・最大優出回数
2023年後期は優出なしが安田選手と前田選手の2人しかいなかったように、A1級選手はそもそも優出回数が多く、半年間の等級審査期間の中でA1級になった選手は全員優出回数が1回以上だった期も多数あります。
では等級ごとの平均優出回数、最大優出回数は難解なのでしょうか?
等級 | 平均優出回数 | 最大優出回数 | 平均優勝回数 | 最大優勝回数 |
A1 | 5.2 | 15 | 1.1 | 7 |
A2 | 1.9 | 9 | 0.2 | 5 |
B1 | 0.3 | 5 | 0.0 | 2 |
B2 | 0.0 | 5 | 0.0 | 2 |
等級別★最大優出回数はこのボートレーサーだ
A1級
優出15回(2017年後期審査)
4320 峰竜太選手
A2級
優出9回(2009年後期審査)
3075 中村裕将選手
B1級
優出5回(2022年後期審査)
4320 峰竜太選手
B2級
優出5回(2019年後期審査)3257 田頭実選手
優出5回(2015年前期審査)3782 伊藤宏選手
伊藤宏選手はもう引退されていますね。峰竜太選手は「やっぱりお前か」という感じですね。しかし1カ月に斡旋は3節くらいしかなく、半年間で最大で18~19節くらいしかレースに出られないと思うのですが、優出15回ってすごいですね。基本的に出場したら優出する、みたいな感じでしょうか。
とりあえず今日はここまで。
またねー。