「スポーツで一生、食っていく。」
ボートレーサーは他のスポーツ選手と違って現役で活躍できる期間が長いと言われています。
ボートレース公式サイトでもトップページに最年長レーサー、最年少レーサーが表示されており、16歳から73歳までが同じ土壌で戦っているということがわかります。
ちなみに、最年少の島崎丈一郎選手は1月18日が誕生日なので今はもう17歳です。それでも若い。
ただ、最年長、最年少だけでなく、今一線で活躍している選手はいくつなの?と思ってレーサーの年齢について調べてみました。
等級別 現役レーサーの年齢
最高年齢 | 最低年齢 | 平均年齢 | 中央値 | 最頻値 | |
全選手 | 73 | 16 | 37.6 | 37 | 34 |
A1 | 63 | 23 | 38.8 | 38 | 33 |
A2 | 61 | 20 | 39.3 | 39 | 36 |
B1 | 73 | 18 | 38.1 | 37 | 34 |
B2 | 59 | 16 | 29.4 | 26 | 21 |
こちらが2021年前期現在の現役選手の年齢です。
B2はデビューしたばかりの選手が多いので年齢が低いのは納得。他はまぁ想像通りではないでしょうか。
一番活躍しているのは30台半ばの選手ということがわかります。
各等級の最年長、最年少を見てみましょう。
まずはA1
2876鈴木幸夫選手は63歳。一般戦の出走がほとんどのようです。外枠のコース別成績がないのでイン屋のようです。さすがベテラン。
4939宮之原輝紀選手は23歳。2019年前期に初めてA1になっているので21歳でA1とは早いですね。
お次はA2
3064 山崎昭生選手は61歳。なんかお父さんって感じだなぁ。
A2最年少は今激推しの5068 前田滉(ひかる)選手!20歳です。
これを書いた後に3064山崎選手は引退され、養成所の実技教官に就任されることが発表されました。38年の現役生活お疲れ様でした。
山崎選手のコメントと実績はボートレース公式サイトに掲載されています。
山崎選手が引退されたため、A2で最年長は59歳の3070 山室展弘(やまむろのぶひろ)選手となります。
一番人数の多いB1は…
最年長は全選手中の最年長である2014 高塚清一選手。73歳です。73歳でもちゃんと連に絡んでくるので侮れません。
B1最年少は同期の2人、5093浦野海選手と5094生田波美音選手です。2人は18歳で同い年なのですが、デビューは2019年5月で、浦野選手は4月10日が誕生日なのでデビュー時は17歳、生田選手は9月2日生まれなので16歳でした。なので「最年少」としては生田選手1人の名前が出てきましたが同い年だったんですね。
最後はB2
最年長は現役女子選手としても最年長、競艇界のグランドマザー、日高逸子選手59歳です。今の等級はB2ですが、昨年F3を切ったことが要因で、長い間A1級の第一線で活躍している選手です。
最年少は16歳の島崎丈一郎選手。2020年11月にデビューしたばかりでまだ未勝利なのでこれから頑張ってほしいところです。
デビュー年齢はいくつが一般的なのか?
漫画モンキーターンの主人公は高校卒業と同時に養成所に入っているので、なんとなく高卒でボートレーサー養成所に入る選手が多いのかなと勝手に思っていたのですが、島崎選手や生田選手のような若い選手もいるので全現役選手の等級別デビュー年齢も調べてみました。
19歳、20歳、21歳あたりが非常に多いですね。ちなみにこの3歳で全選手の63.4%を占めます。
現在ボートレーサー養成所の募集要項では応募資格のある年齢は15歳~30歳で、今めちゃくちゃ活躍している4371 西山貴浩選手は4回目の受験で受かったと言っており、本当はもっと早くデビューしたかったけど……という選手は結構いるのかもしれません。
ちなみに、ボートレーサー養成所の応募資格が30歳まで、養成期間は1年なのに32歳デビューの選手がいます。それが4644 山田亮太選手。
元ロードレーサーです。ロードからボートへ。
ボートレーサーには他の競技で実績のある選手の推薦枠があるそうなのでその制度でボートレーサーになったようです。
ちなみに私の個人的に注目選手のデビュー年齢は以下の通り
- 4320 峰竜太選手 19歳
- 4238 毒島誠選手 19歳
- 4983 前田篤哉選手 20歳
- 5068 前田滉選手 18歳
- 5086 前田翔選手 19歳
- 5042 畑田汰一選手 19歳
- 4998 中村かなえ選手 24歳
中村選手はデビュー時は現役大学院生だったはずなのでちょっと特殊ですね。ボートレーサー養成所の試験のことも大学時代に知ったそうですし。
デビュー年齢は強さと関係があるのか
もしかしてデビューが早いほうが活躍しているとか、そういうことはあるのかと考え、等級別でデビュー年齢の分布をグラフ化してみました。等級ごとに人数が違うので割合で比較しています。
細かくてちょっと見にくいですが、A1選手はデビュー年が若いほうに偏っていて、等級が下がるほどデビュー年が遅い傾向がありそうです。
別の形のグラフにするとこんな感じ
時代性が反映されるデビュー年齢
実はデビューした年代によってデビュー年齢の分布は結構違います。
デビューが1990年以前(日高逸子選手や松井繁選手など)、1990年代(瓜生正義選手や菊地孝平など)、2000年代(峰竜太選手、毒島誠選手など)、2010年以降(丸野一樹選手や木下翔太選手など)の4つの年代に分けてデビュー年齢の割合を見てみました。
2000年代は19、20、21歳の3歳だけで全体の85%超とほぼこの年齢で構成されているのに対し、2010年以降はデビュー年齢が非常に幅広くなっています。
1985年デビューの日高逸子選手は養成所を受験した年は22歳で応募条件の上限ギリギリだったと言っており、年代によって応募条件が変わっているようです。今は昔に比べてレーサーも多様性の時代になっているのかもしれませんね。
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