2027年前期等級審査 結果まとめ【予想の答え合わせ】

10月31日をもって、2026年後期の審査期間が終了し、2027年前期(11月〜4月)のボートレーサー等級が決まりました。
今回の勝率ボーダーは A1:6.27 A2:5.49 でした。人数はA1が334名、A2が337名です。A1は90走以上、A2は80走以上という出走数の条件もあり、勝率が足りていても走数で届かなかった選手もいました。
前回の予想記事と女子レーサーの勢力図で取り上げた選手たちの結果を中心に、今回の審査を振り返ります。
ボーダーの答え合わせ
| 等級 | 予想(9月26日時点) | 確定 |
|---|---|---|
| A1 | 6.25〜6.28前後 | 6.27(的中) |
| A2 | 5.58〜5.61前後 | 5.49(予想より0.1下振れ) |
A1ボーダーはぴったり的中。一方でA2ボーダーは、前回(2026年後期)も予想の5.59〜5.62に対して確定が5.46と下振れしており、2期続けて「予想より0.1前後低く着地する」結果になりました。次回以降の予想では、A2ボーダーはやや低めに見積もるのが良さそうです。
予想した選手の結果
| 選手 | 予想 | 結果 |
|---|---|---|
| 大山千広 | A2→A1 | A1(勝率7.36) |
| 安河内鈴之介 | A2→A1 | A1(初A1・勝率6.70) |
| 平川香織 | 初A1 | A1(初A1・勝率7.17) |
| 刑部亜里紗 | 初A1 | A1(初A1・勝率6.52) |
| 浜田亜理沙 | B1→A1 | A1(勝率7.02) |
| 長嶋万記 | B2→A1 | A1(勝率6.42) |
| 宮崎心之介 | B1→A1 | A2(勝率6.26・A1に0.01差) |
| 守屋美穂・田村隆信・井上遥妃 | A1→A2 | A2(予想どおり) |
| B1安定組(133〜135期)8名 | A2圏 | 6名がA2に昇格 |
大きく外したのは宮崎心之介選手のA1だけで、A1昇格・降格の予想はほぼ的中でした。
A1級への昇格
今回A1に上がったのは83名(A2から76名、B1から6名、B2から1名)。そのうち初めてA1に上がった選手は11名でした。
| 選手 | 期 | 昇格 | 勝率 | 走数 |
|---|---|---|---|---|
| 平川香織 | 122期 | A2→A1 | 7.17 | 118走 |
| 山田丈 | 125期 | A2→A1 | 6.71 | 118走 |
| 安河内鈴之介 | 133期 | A2→A1 | 6.70 | 137走 |
| 山口晃朋 | 131期 | A2→A1 | 6.65 | 117走 |
| 百武翔 | 114期 | A2→A1 | 6.54 | 124走 |
| 刑部亜里紗 | 129期 | A2→A1 | 6.52 | 93走 |
| 為本智也 | 124期 | B1→A1 | 6.37 | 91走 |
| 松井友汰 | 123期 | A2→A1 | 6.31 | 96走 |
| 柴田朋哉 | 119期 | B1→A1 | 6.30 | 94走 |
| 山田佑樹 | 95期 | B1→A1 | 6.29 | 107走 |
| 岡部大輝 | 116期 | A2→A1 | 6.27 | 111走 |
平川香織(5045)A2 → A1 初A1
女子の勢力図の記事で「初A1」と予想した平川香織選手(122期・埼玉)が、勝率7.17・118走で初のA1昇格を決めました。今期は優出4回で優勝3回と、2026年5月の大村での初優勝から一気に勝ち星を積み上げました。2021年の腰のケガによる長期欠場を乗り越え、デビューから約8年での初A1です。
安河内鈴之介(5330)A2 → A1 初A1
今注目したい若手5選手で、桐生順平選手の成長曲線と重なると紹介した133期の安河内鈴之介選手が、勝率6.70・137走で初のA1昇格です。桐生選手はデビューから8期目でA1に上がりましたが、安河内選手は7期目と1期早い昇格。133期以降でA1に上がったのは安河内選手ただ一人です。
刑部亜里紗(5205)A2 → A1 初A1
129期の刑部亜里紗選手は勝率6.52・93走で初のA1昇格。11期目での初A1で、女子の勢力図の記事で触れた米丸乃絵選手・西橋奈未選手(ともに10期目)に近いペースでした。走数はA1基準の90走を3走上回るぎりぎりでのクリアです。
為本智也(5091)B1 → A1 初A1
124期の為本智也選手は勝率6.37・91走でB1からA1へ2階級昇格。A1基準の90走を1走上回る、文字どおりぎりぎりの昇格でした。
岡部大輝(4883)A2 → A1 初A1
116期の岡部大輝選手は勝率6.27・111走でA1昇格。ボーダーとぴったり同じ勝率で、初A1の座をつかみました。
大山千広(4885)A2 → A1 3年ぶりのA1復帰
前回の等級審査では勝率6.26でA1ボーダーに0.01届かなかった大山千広選手が、今回は勝率7.36・103走で2023年前期以来となるA1復帰です。約2年間の産休を経て、2025年9月に復帰。今期は優出8回・優勝4回と、女子では田口節子選手の7.62に次ぐ勝率でした。
浜田亜理沙(4546)B1 → A1 / 長嶋万記(4190)B2 → A1
浜田亜理沙選手は勝率7.02・109走でB1からA1へ。2025年11月と2026年3月の事故による大けがから復帰して、飛び級でA1に戻ってきました。
長嶋万記選手は勝率6.42・110走でB2からA1へ3階級の飛び級。左膝半月板損傷の手術とリハビリを経て2026年5月に復帰し、前回の審査では走数不足でB2に下がっていた選手が、今回は走数をしっかり確保してA1まで戻りました。
惜しくも届かなかった選手
宮崎心之介(5368)B1 → A2 A1まで0.01差
予想記事で「B1から一気にA1」と注目した135期の宮崎心之介選手は、勝率6.26・100走。A1ボーダーの6.27にわずか0.01届かず、A2昇格にとどまりました。それでも吉田一心選手とともに、135期から初めてA2に上がった選手になりました。A1にあと一歩の勝率で、次期での初A1が見えてきました。
出走数が足りなかった選手
勝率は足りていたのに、出走数の条件に届かなかった選手もいました。
| 選手 | 期 | 結果 | 勝率 | 走数 | 惜しかった点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中辻崇人 | 79期 | A1→A2 | 7.22 | 88走 | A1基準の90走に2走不足 |
| 末永和也 | 124期 | A1→A2 | 6.88 | 82走 | A1基準の90走に8走不足 |
| 大豆生田蒼 | 111期 | B1維持 | 6.00 | 79走 | A2基準の80走に1走不足 |
| 網代良芽 | 134期 | B1維持 | 5.47 | 87走 | A2ボーダー5.49に0.02差 |
A2級への昇格
予想記事で「A2ボーダー圏」と紹介した133〜135期のB1安定組は、8名中6名がA2に昇格しました。133期以降でA2に上がった7名(宮崎心之介を含む)は、全員が予想記事で取り上げた選手です。
| 選手 | 期 | 昇格 | 勝率 | 走数 |
|---|---|---|---|---|
| 宮崎心之介 | 135期 | B1→A2 | 6.26 | 100走 |
| 小林甘寧 | 134期 | B1→A2 | 5.93 | 113走 |
| 小林京平 | 133期 | B1→A2 | 5.81 | 114走 |
| 澁川夏 | 133期 | B1→A2 | 5.75 | 106走 |
| 吉田一心 | 135期 | B1→A2 | 5.58 | 122走 |
| 谷口丞 | 134期 | B1→A2 | 5.55 | 96走 |
| 西岡蒼志 | 134期 | B1→A2 | 5.49 | 110走 |
西岡蒼志(5352)B1 → A2
134期の西岡蒼志選手は勝率5.49・110走で、A2ボーダーとぴったり同じ勝率。予想記事の時点ではボーダーを下回る5.37でしたが、残り1か月で勝率を伸ばして、A2の座をつかみました。
小林甘寧(5348)B1 → A2
小林甘寧選手(134期)は勝率5.93・113走で、133期以降のA2昇格組では宮崎心之介選手に次ぐ勝率。ボーダーに余裕をもっての初A2昇格です。
惜しくもB1にとどまった選手
網代良芽選手(134期)は勝率5.47でA2ボーダーに0.02差、齊藤廉選手(134期)は5.28でB1にとどまりました。
降格となった選手
守屋美穂(4482)A1 → A2 16期連続A1がストップ
予想記事で陥落の危機を指摘した守屋美穂選手は、勝率5.89・115走でA2へ。2019年前期から続いた16期連続・8年間のA1在籍が途切れる結果になりました。
田村隆信(4028)A1 → A2
85期のベテラン田村隆信選手は勝率5.53・119走でA2へ。A2の最低ライン(5.49)をわずかに上回り、B級への転落はまぬがれました。
井上遥妃(5281)A1 → A2 / 高憧四季(5088)A1 → A2
131期の井上遥妃選手は勝率6.20・116走でA1ボーダーに0.07届かず、A1に上がって2期でA2へ。高憧四季選手(124期)も勝率6.05・131走でA2となりました。
なお女子では、高田ひかる選手(113期)が勝率6.26・131走とA1ボーダーに0.01届かずA2に降格しています。
A1から大きく落ちた選手
| 選手 | 期 | 結果 | 勝率 | 走数 | 事情 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鰐部太空海 | 128期 | A1→B1 | 4.68 | 85走 | 今期はフライング2本を抱える苦しいシーズン |
| 前田紗希 | 115期 | A1→B1 | 5.56 | 72走 | 走数が72走にとどまった |
| 小野達哉 | 108期 | A1→B2 | 6.44 | 18走 | 5月に管理規定違反(通信機器の申告漏れ)で6か月の出場停止処分を受け、走数が18走にとどまった |
| 野口勝弘 | 103期 | A1→B2 | 6.43 | 63走 | 勝率は高いが走数が63走にとどまった |
| 野田なづき | 125期 | A2→B2 | 6.19 | 31走 | 7月の福岡で公傷のため途中帰郷。走数が31走にとどまった |
| 戸敷晃美 | 118期 | A2→B2 | 6.11 | 63走 | 勝率は高いが走数が63走にとどまった |
A1を守り抜いた選手
峰竜太(4320)A1 → A1 勝率8.85は全体1位
今期の勝率トップは峰竜太選手の8.85(109走、優出10回、優勝2回)。2位の山田康二選手の8.10を大きく引き離しました。
女子のA1は27名から31名に
女子のA1は、前回の27名から31名に増えました(予想記事では30名)。A1を維持したのは15名、新たに加わったのが16名です。
勝率上位は田口節子選手の7.62、大山千広選手の7.36、遠藤エミ選手の7.32の順。A1を維持した倉持莉々選手は勝率7.15で今期2回優勝、米丸乃絵選手は勝率7.07・優出7回、清水愛海選手は勝率6.97でA1を守りました。女子の勢力図の記事で見立てた新世代の動きは、初A1の平川香織選手・刑部亜里紗選手の昇格という形で結果に表れました。
おわりに
2027年前期の等級は、11月から適用されます。平川香織選手・安河内鈴之介選手・刑部亜里紗選手の初A1、大山千広選手の3年ぶりのA1復帰、浜田亜理沙選手・長嶋万記選手のけがからの復活と、見どころの多い審査でした。一方で、守屋美穂選手の16期連続A1が途切れるなど、ベテランにとっては厳しい結果も出ています。
今回A1に0.01届かなかった宮崎心之介選手、勝率6.26で降格した高田ひかる選手の巻き返しにも注目です。
各選手の詳細な成績はボートレーサー名鑑でご確認いただけます。次回の等級審査(2027年後期)もテイモンで取り上げていきます。














